・翌月にまとめてお支払い可能
・手数料無料(口座振替の場合)
・アプリでご利用金額を確認できて安心
¥1,980 税込
残り1点
なら 手数料無料の 翌月払いでOK
別途送料がかかります。送料を確認する
¥10,000以上のご注文で国内送料が無料になります。
「自律協働社会のゆくえ」を考えるメディア「WORKSIGHT」
18号のテーマは「われらゾンビ」と題した、ゾンビから見出す現代社会の絶望と希望です。
資本主義社会を批判し続けたゾンビ映画界の巨匠ロメロについての論考、「資本主義」「労働」「ファストフード」「ポストヒューマン」「革命」「新自由主義」「感染症」というキーワードからセレクトしたゾンビ映画から読み解く現代社会の姿、Kゾンビなどなど、映画関連の情報はもちろんのこと、
マックス・ウェーバーなどを引き合いに出しながら今日の資本主義社会をゾンビ的視点で説明した冒頭部分や、現代をゾンビの観点から捉え直す論文「ゾンビ宣言」など、
現代社会と資本主義、さらにはゾンビ自体にも新しい視点が得られるような一冊です。
==========================
◎ゾンビ宣言
高度資本主義の時代における非人間の状態
サラ・ジュリエット・ラウロとカレン・エンブリーが2008年に発表したのが本稿、その名も「ゾンビ宣言」。 ハイチ発祥のゾンビの原型から、映画のゾンビ、そして未知なる 存在的/憑在的ゾンビへ。熱気のこもった哲学的論考を読めば、きっと目を剥くことだろう。
文=サラ・ジュリエット・ラウロ/カレン・エンブリー
翻訳=遠藤徹
◎ゾンビの学校
ゾンビの学校で現代社会を学ぼう! 講師は名著『ゾンビと資本主義』の遠藤徹先生。
7つのキーワードをもとに ゾンビ映画から読みとく現代社会。 その絶望と、わたしたちの希望。
文=遠藤徹
◎ゾンビの世界史
コロンブスのハイチ到着からゾンビの物語は始まる。ハイチのヴードゥーの習俗から派生したゾンビは、書物、映画、漫画、ゲーム を通じて、世界の人びとの想像力を駆り立ててきた。年譜でたどる、ヒトとゾンビの500年。
◎死の報い
ジョージ・A・ロメロとアメリカの悪夢
現在のゾンビ映画の定型を「発明」した不世出の映画監督ジョ ージ・A・ロメロは、アメリカ社会を蝕む資本主義、軍国主義、植民地主義、人種差別、性差別を根源から批判しつつ、それを決して脱け出すことのできない牢獄として描く稀代のペシミストだった。「死のうとも、社会が完全に崩壊しようとも、資本主義の外を想像することができない」現代社会において、絶望の巨匠は、いったい何をゾンビに託したのか。アート映画のSVODプラットホーム〈MUBI〉に掲載された渾身のロメロ/アメリカ論を特別掲載。
文=ブライアン・エーレンプリース
翻訳=若林恵
◎新入社員、『奴隷会計』を読む
ゾンビと資本主義はともにカリブ海のプランテーションにルーツがあるという。その両者をつなぐのは「奴隷制」だ。2022年に刊行されたケイトリン・ローゼンタールの『奴隷会計:支配とマネジメント』は、奴隷制がいかに現代の企業マネジメントの基盤となっているかを明かした注目の書だ。2022年春に大手 日本企業に就職を果たした入社8カ月目の新入社員(匿名)に『奴隷会計』を読んでもらった。奴隷制は過去の遺物なのか? それとも現代企業のなかに巧みに温存されているのか?
インタビュー・文=若林恵
◎Kゾンビは右側通行しない
2016年『新感染 ファイナル・エクスプレス』で世界的な注目を浴び、以後『キングダム』『今、私たちの学校は...』など、ゾンビ映画/ドラマに新たな視点を投げこんだ「Kゾンビ」。それは 旧来のゾンビものとはどこが異なり、何を新たに語りかけているのか。韓国の気鋭の映画評論家カン・ドックによる書き下ろし論考。
文=カン・ドック
翻訳=後藤哲也
◎韓国ゾンビになってみる
ゾンビを知るには、ゾンビになってみるのが一番。ストリートダンサーとともにゾンビの動きを身につけよう(ついでに体幹も鍛えられる?)。
◎バスキアの絵がゾンビにしか見えない
ジャン=ミシェル・バスキアは、投機資本主義の愛玩物として搾取され続けながら、それに絶えず異議を申し立て続ける反逆のヒーローとして、いまなお強力なアイコンであり続けている。バスキアは、終わることのない二項対立のなか、死にもせず生きもせず宙吊りにされる。そのありようはまるでゾンビじゃないか。と思えば、絵に登場するアイコニックな「キャラ」もゾンビに見えてくる。「バスキア=ゾンビ」という無理矢理な仮説に、本誌コンテンツディレクターの若林恵が挑む。
文=若林恵
(版元より)
発売日:2023.1.30
出版社:学芸出版社
サイズ:A5変型判
ページ数:128
送料・配送方法について
お支払い方法について
¥1,980 税込