-
隣の国の人々と出会う (著 斎藤真理子)
¥1,540
シリーズ「あいだで考える」 不確かな時代を共に生きていくために必要な 「自ら考える力」 「他者と対話する力」 「遠い世界を想像する力」 を養う多様な視点を提供する、 10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。 * いま、韓国の文学、音楽、ドラマや映画に惹かれ、その社会や言語に関心を持つ人はますます増えている。 本書では、著者が韓国語(朝鮮語)を学び始めた背景、この言語の魅力、痛みの連続である現代史と文学の役割、在日コリアンと言語のかかわりなどを、文学翻訳の豊かな経験から親しみやすく語る。 文字、音、声、翻訳、沈黙など、多様な観点から言葉の表れを捉え、朝鮮半島と日本の人々のあいだを考える1冊。 (装画:小林紗織) ー目次ー 序に代えて――1杯の水正果を飲みながら 1章 말(マル) 言葉 韓国語=朝鮮語との出会い 隣の国の人々の「マル」 マルに賭ける作家たち 2章 글(クル) 文、文字 ハングルが生まれる 文字の中に思想がある マルとクルの奥にひそんでいるもの 3章 소리(ソリ) 声 豊かなソリを持つ言語 朝鮮語のソリの深さ 思いとソリ 4章 시 (シ) 詩 韓国は詩の国 植民地支配の下で書いた詩人 現代史の激痛と文学 惑星のあいだを詩が行き来する 5章 사이(サイ) あいだ 翻訳の仕事をしている場所 サイにはソリがあふれている おわりに 韓国語と日本語のあいだをもっと考えるための 作品案内 ●斎藤真理子 1960年新潟県生まれ。韓国文学の翻訳者。著書に『本の栞にぶら下がる』(岩波書店)『曇る眼鏡を拭きながら』(くぼたのぞみとの共著、集英社)『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス)、訳書にハン・ガン『別れを告げない』(白水社)チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)パク・ミンギュ『カステラ』(共訳、クレイン)ほか多数。 (出版元より) 発売日:2024.8.27 出版社:創元社 判型:四六 変形 ページ数:160
-
もうすぐ絶滅するという煙草について (編 筑摩文庫編集部)
¥880
煙にたゆたう人生も悪くない。 谷川俊太郎、池田晶子、いしいしんじ、三國連太郎、高峰秀子、あさのあつこ…… 40名が煙草への愛とペーソスをつづる、とっておきの一服エッセイ。 けむりにたゆたうひと時だった愛おしい―― もはや絶滅寸前といわれる煙草飲みたちが、煙草への想いやあこがれ、禁煙の試みなどを綴ったユーモアとペーソスあふれるアンソロジー。 「僕は体の健康よりも魂の健康や」「私は幼稚園に上がる前から煙草を吸ってゐる」などの名言も飛び出す、プカプカたのしい一服エッセイ。 ー目次ー はじめに Ⅰ たばこすふ煙の垂るる夜長かな 芥川龍之介 人生は煙とともに 開高健 喫煙者の受難 中島らも タバコと私 遠藤周作 私とタバコ 高峰秀子 けむりの行衛 檀一雄 煙草 松浦寿輝 「文士と酒、煙草」 夏目漱石 煙草の人たち 久世光彦 仕事終わりに髪からたばこの香りが鼻をかすめるこの人生も気に入っている ヒコロヒー ぼくのたばこ 荒川洋治 喫煙者にとっても非喫煙者にとってもうれしいタバコ 米原万里 乞食時代 吉田健一 たばことライター 佐藤春夫 我が苦闘時代のたばこ 赤塚不二夫 煙草あれこれ(抄)丸山薫 パイプ 杉本秀太郎 パイプ礼讃 澁澤龍 パイプの話 安西水丸 憧れのパイプ、憧れの煙管 あさのあつこ 色里の夢は煙か 杉浦日向子 葉タバコの記憶 安岡章太郎 煙草ぎらひ 堀口大學 Ⅱ 煙草の害について 谷川俊太郎 嫌煙 なぎら健壱 けむたい話 山田風太郎 たばこ 常盤新平 喫煙 別役実 たばこ規制に考える 池田晶子 喫煙の起源について。 内田樹 煙管の雨がやむとき 柳家喬太郎 Ⅲ タバコをやめる方法 安部公房 禁煙の快楽 島田雅彦 非喫煙ビギナーの弁 東海林さだお 禁煙免許皆伝 小田島雄志 煙草との別れ、酒との別れ(抄)中井久夫 禁烟 斎藤茂吉 タバコと未練 赤瀬川原平 元煙草部 いしいしんじ 煙歴七十年 内田百閒 ののちゃん 7218 いしいひさいち 時の流れと煙草と 三國連太郎 (出版元より) 発売日:2025.5.8 出版社:筑摩書房 判型:文庫判 ページ数:240
-
韓国と本に詳しい45人が “今、どうしても薦めたい本”を選んでみました (編 舘野 晳)
¥1,650
読むことで“隣国”が少し近くなる192冊。 翻訳者、書店員、編集者、大学教員、そしてKカルチャーファンまで、世代も経験もさまざまな総勢45人の目利きが選ぶ、朝鮮半島と東アジアをめぐるジャンル横断のブックガイド。 <執筆者の寄稿文より一部抜粋> どんなに時間が経ってもこの本の価値が色あせることはないだろう。難解だが、これほどクリエイティブな難解さは一生浴び続けても良いと思う。読むたびに頭も身体も更新されるように感じる。ディアスポラ文学の最高峰と思う。… ―斎藤真理子(翻訳者) 「韓国」とか「アジア」と聞くと、わけもなく楽しい気分がする。なぜだろう、いつからだろうと考えながら自室の本棚を眺めていて、あ、これを読んだ影響は大きかったかもしれない、と久しぶりに抜きだした。… ―石橋毅史(フリーライター、出版関係者) 「母国語は酒国語」と言ってのけるほど酒好きの作家が、ソジュ(韓国焼酎)に合う肴にまつわる思い出を語りながら、自らの生き様などを綴ったエッセイだ。… ―大窪千登勢(韓国文学愛好家) ハン・ガンに限らず、韓国文学には、作家が社会の問題と向き合い創作する伝統があるように思う。社会の声なき声をすくいとることが文芸の役目だ、という真面目さを感じる。… ―木村紀代(新聞記者) ---------------------- 私は長年、韓国/朝鮮に関する本を手元に収集し、読んできましたが、いつもそれらの本に関する情報の不足と偏りを痛感してきました。いま「韓国書ブーム」といえるこの時期になっても、その思いをいっそう強くしています。 ご承知のように、出版社クオンからは『韓国・朝鮮の[知・美・心]を読む』シリーズが3冊上梓されています。この意を尽くした本があるのに、さらに1冊を加えるのは、この数年、韓国関係、とりわけ韓国文学の翻訳書が数多く出版され、読者の期待を集めているからです。作家ハン・ガンのノーベル文学賞受賞は、この傾向に拍車をかけました。 戦後80年という節目の年を迎え、少ないといわれてきた韓国/朝鮮関係書ですが、これまでの大海の蓄積のなかから、貴重な真珠を探し出したいとの思いが募ったのです。 編集担当 舘野晳 ●舘野 晳 1935年、中国大連生まれ。法政大学経済学部卒業。東京都庁勤務のかたわら、韓国関係の出版物の企画・執筆・翻訳・編集に従事。一般社団法人K-BOOK振興会理事。長年にわたり日韓双方の出版情報誌にニュース・書評などを寄稿。2001年に韓国文化観光部長官から出版文化功労賞、2013年に大韓出版文化協会長から感謝牌、2015年に韓国文学翻訳院から日韓出版交流功労賞、2019年に韓国ロッテ奨学財団から出版文化功労賞を受ける。著書に『韓国式発想法』(NHK出版、2003年)、共著書に『韓国の出版事情ガイド』(出版メディアパル、2008年)、編著書に『韓国・朝鮮と向き合った36人の日本人』(明石書店、2002年)、『韓国の暮らしと文化を知るための70章』(明石書店、2012年)など。訳書に韓勝憲『分断時代の法廷』(岩波書店、2008年)、共訳に李泳禧『対話』(明石書店、2019年)、黄晳暎『囚人』(明石書店、2020年)など。 (出版元より) 発売日:2025.5.30 出版社:クオン 判型:B5変形判 (縦224mm 横128mm) ページ数:256
-
気づいたこと、気づかないままのこと (著 古賀及子)
¥1,760
「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第2位の著者による初のエッセイ集! きょうだいで大笑いしたこと。 入院、いじめ、札幌旅行。 祖母の植木とリステリン。 子どもたちとの愉快な日々。 クーポン、生協、ねこ先輩。 とりとめなくてくだらない、だからかけがえない記憶を 天性の観察眼と感性で鮮やかに大胆に紡ぎ出す。 日記文学の新鋭として各界が注目する著者、 初の本格エッセイ集。 【解説・帯コメント 長嶋有(芥川賞・大江賞作家)】 向田邦子や武田百合子に伊丹十三、 僕が名エッセイストのそれと感じる文章がここにあった。 アプリに頼り、ミールキットで多忙な家事をいなしながら心の中だけがずっと豊かな、新しい時代の、待望のエッセイストの誕生である。(一部抜粋) ●古賀及子 (コガチカコ) ライター、エッセイスト。1979年東京都生まれ。 2003年よりウェブメディア「デイリーポータルZ」に参加。 2018年よりはてなブログ、noteで日記の公開をはじめる。 初の著書である日記エッセイ『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』(素粒社)が、「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト第2位に選出された。 (出版元より) 発売日:2024.2.5 出版社:シカク出版 判型:四六判 ページ数:182
-
ほんとうは、どうしたい? (著 佐々木ののか しいねはるか)
¥1,540
SOLD OUT
二人の文筆家による往復書簡とエッセイ。といっても、もともと仲良しの二人ではありません。面識はない。住む場所も、歩んできた道も違う二人。共通していたのは、それぞれの生きづらさに向き合ってきたこと。 愛とは。仕事とは。表現とは。生きるとは。 二人だけで始まった実験的な書簡のやりとりは、互いに影響を与え合い、やがてそれぞれに変化をもたらします。 書簡のやりとりを経た二人は「お互いにとって書かざるを得ないもの」「自分の人生に大きな影響を与えたもの」をテーマにエッセイ・物語を執筆。 生きることのコアに柔らかく触れる、5つの書簡と各8編のエッセイ・物語。ちいさなかくめいの本。 判型:文庫判 頁数:180頁 装画:朝光ワカコ 発売日:2025年5月1日 ■目次 1.第一便 きっかけ 2.第二便 表現 3.第三便 恋愛 4.第四便 仕事 5.ちいさなかくめいのはなし(二人によるエッセイ・物語 各8編) 6.第五便 変化 ◼️著者 佐々木ののか 文筆家・狩猟者。北海道の山の麓で、馬一頭、猫二匹、人間の子ひとりと暮らしながら文章を書いています。著書に『愛と家族を探して』『自分を愛するということ(あるいは幸福について)』(ともに亜紀書房)。 しいねはるか ZINEをつくること、音楽活動、ライフワークがつながり合い、地下BOOKSより『未知を放つ』を上梓。 東京での暮らしを経て、現在は人里離れた集落で小屋暮らし。風通しのよいからだ、こころ、里山に手間を かけ育てていく仕事&生活の実践中。 (出版元より) 発売日:2025.5.1 出版社:地下BOOKS 判型:文庫判 ページ数:180
-
ギンガムチェックと塩漬けライム (著 鴻巣 友季子)
¥1,980
小説の読み解き方がわかる。知ってるつもりだったあの名作の、新たな顔が見えてくる! 『嵐が丘』は、相続制度と法律知識を駆使した「不動産小説」だった? アトウッドの『侍女の物語』は現代アメリカがモデル? 不朽の青春小説『ライ麦畑でつかまえて』は、太宰の『人間失格』に似ている? これからのポストヒューマン時代に必読の作家、カズオ・イシグロー 当代一の翻訳家・文芸評論家である著者が、誰もが知る名著を全く新しい切り口で解説し、小説のあじわい方を指南する大人向けブックガイド。 あの名作の知られざる“顔”が見えてくる! 誰もが一度はふれたことのある古典的名著から、今こそ読むべき現代作家の“問題作”まで。 著者の翻訳家としての歩みのなかで、思い出深い作品、折にふれて読み返す、大切な名著たちをここに紹介。 翻訳者ならではの原文(英語)の読み解きや、作品理解の深まる英語トリビアがちりばめられていますので、翻訳家志望の方や、英語学習者も楽しめます。 ● 鴻巣 友季子 1963年東京都生まれ。翻訳家、文芸評論家。主な訳書に『風と共に去りぬ』『嵐が丘』『灯台へ』(新潮文庫)、『恥辱』(早川書房)ほか。主な著書に『文学は予言する』(新潮選書)、『翻訳教室 はじめの一歩』(ちくま文庫)ほか。
-
父ガルシア=マルケスの思い出 (著 ロドリゴ・ガルシア / 訳 旦敬介)
¥2,200
SOLD OUT
父であるガルシア=マルケスや母のメルセデスと過ごした親密な家族の時間を静かな筆致で綴る。 二〇世紀を代表する作家の末期の風景。 文学愛する広い読者の関心に応える。 愛する人たちの死について書くというのは、書くということそのものと同じくらい古い行為のはずだが、いざそれをするほうに自分が傾くと、即座にことばに詰まってしまう。 メモを取っておこうと自分が考えていることにぞっとなり、恥じ入りながらメモを取り、メモを修正している自分を見損なう。 情動的にかき乱される原因は、父が有名な人だったことにある。 書きとめておく必要をおぼえる背後には、この野卑な時代の中で自分自身の名声を高めたいという誘惑が潜んでいるかもしれない。 もしかすると書きたいという呼び声に抗して、謙虚に黙っていたほうがいいのかもしれない。 謙虚なふるまいというのは、実のところ、僕の一番好きな虚栄の形態なのだ。 しかし、書くということに関してよくあるように、主題のほうが書き手を選んでくるという面もあり、抵抗しても無駄なのかもしれない。 ――本書より ●ロドリゴ・ガルシア 1959年8月24日、コロンビアに生まれ、メキシコで育つ。映画監督、脚本家。父はノーベル賞作家のガブリエル・ガルシア=マルケス(1928-2014)。ハーヴァード大学で中世史を学んだ後、アメリカン・フィルム・インスティチュートへ。これまでに、10本を越える長編映画を監督している。脚本家、撮影監督、演出家としても活躍中。 ●旦敬介 1959年11月5日、名古屋生まれ。明治大学国際日本学部教授。翻訳家。ラテンアメリカ文学を専門とする。東京大学教養学部フランス科卒。2003年、明治大学助教授、2008年、同大国際日本学部准教授。2014年、『旅立つ理由』で第65回読売文学賞(随筆・紀行賞)受賞。著訳書多数。 (出版元より) 発売日:2021.12.9 出版社:中央公論新社 判型:四六判 ページ数:224
-
いま、ファンタジーにできること (著 アーシュラ・K・ル=グウィン / 訳 谷垣暁美)
¥1,089
『指輪物語』『ドリトル先生物語』『少年キム』『黒馬物語』など名作の読み方や、ファンタジーの可能性を追求する評論集。 「子どもの本の動物たち」「ピーターラビット再読」など。 ●アーシュラ・K・ル=グウィン 1929年アメリカ生まれ。62年作家デビュー。ネビュラ賞、ヒューゴー賞など主要なSF賞をたびたび受賞。著書に『ゲド戦記』シリーズ、<西のはての年代記>3部作、『闇の左手』など。2018年没。 ●谷垣 暁美 1955年大阪生まれ。翻訳家。訳書に、ル=グウィン<西のはての年代記>3部作、『ラウィーニア』『暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて』、フォード『言葉人形』、トレヴァー『恋と夏』など。 (出版元より) 発売日:2022.2.8 出版社:河出書房新社 判型:文庫判 ページ数:272
-
文豪と食 食べ物にまつわる珠玉の作品集 (編 長山靖生)
¥902
文豪たちは味覚も鋭い。 そして案外、健啖家。近代日本を作り出した文豪それぞれの好みを反映した「食」の物語には、時代の精神も刻まれていた。 食べることは血肉を作り、生きることに他ならない。 そこには思想もあれば主張もある。 鴎外は他人と間合いを測りながらつつく牛鍋を弱肉強食の闘争に例え、独歩は和洋折衷・官民融和の理想を重ねた。 江戸っ子の漱石は蕎麦、西国出の芙美子はうどんと、好みには生まれも反映する。 美食を追求する者もいれば、ただひたむきに食うもの、大志を立てて粗食をする者もいる。 本当に「食べる」ことは奥が深い。 『文豪と食』同様、いろいろな食べ物を取り揃えてみました。 ・目次 森鴎外「牛鍋」......牛鍋 国木田独歩「牛肉と馬鈴薯」......ビフテキ 夏目漱石「吾輩は猫である」より......蕎麦 林芙美子「小さい花」......うどん 正岡子規「御所柿を食いし事」......柿 幸田露伴「菊―食物としての」......菊 永井荷風「風邪ごゝち」......葱鮪 谷崎潤一郎「美食倶楽部」......美酒美食 芥川龍之介「魚河岸」......洋食いろいろ 泉鏡花「湯どうふ」......湯豆腐 岡本かの子「鮨」......鮨 夢野久作「お茶の湯満腹記」......茶懐石 斎藤茂吉「食」......鰻 山本周五郎「尾花川」......饗応と大志 太宰治「チャンス」......雀焼 ●長山靖生 評論家・歯学博士。一九六二年、茨城県生まれ。九一年に鶴見大学大学院を修了。学生時代から文芸評論家として活動し、一九八七年、横田順彌、會津信吾らと共に古典SF研究会を創設、初代会長を務める(名誉会長・小松左京)。歯科医の傍ら、近代日本の文化・思想史から文芸評論や現代社会論まで幅広く執筆活動を行っている。『偽史冒険世界』(筑摩書房)で大衆文学研究賞、『日本SF精神史』(河出書房新社)で日本SF大賞、星雲賞を受賞。他に『テロとユートピア』(新潮社)、『バカに民主主義は無理なのか?』(光文社新書)、『若者はなぜ「決めつける」のか』(ちくま新書)、『日露戦争』『ゴジラとエヴァンゲリオン』『「ポスト宮崎駿」論 日本アニメの天才たち』(以上新潮新書)、『奇異譚とユートピア 近代日本驚異〈SF〉小説史』『「修身」教科書に学ぶ偉い人の話』(以上中央公論新社)など著書多数。編著に『懐かしい未来』(中央公論新社)、近著に『文豪と東京 明治・大正・昭和の帝都を映す作品集』(中公文庫)など。 (出版元より) 発売日:20208.31 出版社:中央公論新社 判型:文庫判 ページ数:272
-
こぽこぽ、珈琲
¥880
SOLD OUT
珠玉の珈琲エッセイ31篇を収録。 珈琲を傍らに読む贅沢な時間。 豊かな香りと珈琲を淹れる音まで感じられるひとときをお愉しみください。 ・目次 目次 コーヒー革命(湊かなえ) ウィンナーコーヒー(星野博美) コーヒー談義(野呂邦暢) 古ヒー(阿川佐和子) コーヒーとフィルトル(小島政二郎) 一杯だけのコーヒーから(片岡義男) コーヒー哲学序説(寺田寅彦) コーヒーと私(清水幾太郎) コーヒーと袴(永江朗) 一杯のコーヒーから(向田邦子) コーヒー(佐野洋子) ピッツ・バーグの美人――本場「アメリカン・コーヒー」の分量(草森紳一) そしてまたエスプレッソのこと(よしもとばなな) 珈琲(塚本邦雄) ラム入りコーヒーとおでん(村上春樹) トルコ・コーヒー(團伊玖磨) コーヒー(外山滋比古) 三時間の味(黒井千次) カッフェー・オーレー・オーリ(滝沢敬一) ウィンナ・コーヒーが飲みたくなったなあ(植草甚一) 可否茶館(内田百閒) カフェー(吉田健一) ランブル関口一郎、エイジングの果てのヴィンテージ(村松友視) 国立 ロージナ茶房の日替りコーヒー(山口瞳) 極寒のコーヒー、灼熱のコーヒー(畑正憲) ある喫茶店(常盤新平) 京の珈琲(柏井壽) 散歩のときちょっと珈琲を飲みたくなって(泉麻人) 喫茶店学――キサテノロジー(井上ひさし) 蝙蝠傘の使い方(種村季弘) 珈琲の白い花(森本哲郎) (出版元より) 発売日:2022.11.08 出版社:河出書房新社 判型:文庫判 ページ数:224
-
実は、内向的な人間です (著 ナム・インスク / 訳 カン・バンファ )
¥1,540
SOLD OUT
内向的な人たちに贈る100%共感エッセイ 外向型人間にものさしを合わせたかのような世の中で、内向型人間は深く悩みながらも懸命に生きている——。 アジア圏女性のメンターとして愛される著者が、自身の内向的な人生を振り返りながら、どうすればそんな自分ともっと親しくなり、ささやかな幸せを育むことができるのかについて考察したエッセイ集。 ●大勢の集まりは疲れる。一対一の約束が好き。 ●会話の際、相手の話が面白ければ聞き役に回れる。あえて自分が話す必要も感じない。 ●人との約束がキャンセルになると嬉しい。だけど会ったら会ったで楽しく過ごせる。 ●自分の部屋で、ひとりで過ごすときがいちばん幸せ。 著者は、内向型人間のこんな気質に寄り添いながら、ほんの少しの勇気を出して一歩踏み出すことを応援する。 外向性が求められる場面では“社会性スイッチ”を押すけどすぐに充電切れになってしまうし、相手によってはおしゃべりになるけど発言を後悔することが多いし、退屈に暮らしているようでも実際は日常のささやかな楽しみに喜びを見つけて幸せで……。 そんなふうに生きる人たちが、性格のせいにすることなく、他人に振り回されることもなく、静かで自由に、自分らしく生きていけるように。 「内向的な人が噛みしめる幸せは、より深く、より濃い。 内向的か外向的かは優劣とは関係ないことを理解し 自分とちゃんと向き合うことが、こういった幸せにつながるはずだ」 ●ナム・インスク エッセイスト、小説家。韓国、中国などで380万部を超えるベストセラー『女の人生は20代で決まる』で新たなトレンドを築き、20~30代の女性読者から圧倒的な支持と共感を集めた。誠実な筆致で現実的なアドバイスを届ける「女性たちのメンター」として愛されており、近年はアメリカでも講演を行うなど、活動の幅を広げている。 ●カン・バンファ 翻訳家。韓日・日韓翻訳講師。訳書にチョン・ユジョン『種の起源』(早川書房)、ピョン・ヘヨン『ホール』、ペク・スリン『惨憺たる光』(ともに書肆侃侃房)、コン・ソノク『私の生のアリバイ』(クオン)、チョン・ミジン『みんな知ってる、みんな知らない』(U-NEXT)、キム・ウンジュ『+1㎝ LOVE』(文響社)など。共著に『일본어 번역 스킬(日本語翻訳スキル)』(넥서스JAPANESE)がある。 (出版元より) 発売日:2020.11.16 出版元:創元社 判型:四六判 ページ数:200
-
生きる力が湧いてくる (著 野口理恵)
¥1,980
版元ドットコム「版元日誌」(https://www.hanmoto.com/nisshi1118)で大反響を巻き起こした、『USO』誌編集長にしてrn press社主・野口理恵の初著作。 「私は母と兄を自死で亡くしている。父も十代で他界し、祖父母はもういない。一度結婚をして息子がいるが親権は離婚した元夫がもっている。私はおそらく多くの人がもつ家族観をもっていない。おそらくこれからももつことはできない。」「顔の見えない読者が、ひとりでも、ふたりでも、生きたいと強く思えるような本づくりを(私は)したい」(本文より) 暮らしレーベル第7弾。 (出版元より) 発売日:2025.4.22 出版社:百万年書房 判型:四六変形判 (縦118mm 横188mm 厚さ16mm) ページ数:224
-
私が私らしく死ぬために 自分のお葬式ハンドブック(野口理恵)
¥1,430
最新の遺体処理から安楽死まで。 あなたは、いつ、どこで死ぬでしょう。 よりよく生きるために知っておきたい「死ぬ」ということ。 一章 死ぬ直前のこと 二章 死んだあと、すぐのこと 三章 私らしく死んでいった人たち 四章 明日も前向きに生きるために 死ぬときの呼吸のこと、食事のこと。宗教のこと、費用のこと、お墓のこと。 うんざりするような「決まりごと」と、これからの私たちのこと。 たくさんの事例を紹介しながら綴るルポルタージュ。 (出版元より) 発売日:2025.3.10 出版社:rn press サイズ:縦17.3 × 横10.4 ページ数:93
-
いつも旅のなか (著 角田光代)
¥616
SOLD OUT
ロシアの国境で居丈高な巨人職員に怒鳴られながら激しい尿意に耐え、キューバでは命そのもののように人々にしみこんだ音楽とリズムに驚く。 五感と思考をフル活動させ、世界中を歩き回る旅の記録。 ●角田 光代 1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著書に『薄闇シルエット』『マザコン』など多数。 (版元より) 発売日:2008.5.25 出版社:KADOKAWA 判型:文庫判 ページ数:288
-
三島由紀夫紀行文集 (著 三島由紀夫 / 編 佐藤秀明)
¥1,012
三島由紀夫は、南北アメリカ、欧州、アジア各国を、晩年まで旅行している。 『アポロの杯(さかずき)』は、20代の三島の初めての世界旅行の記録。 三島の評論中でも、その後の作家の転換点となった重要作である。 三島の海外、国内の紀行文集を初めてまとめる。 Ⅰは単行本『アポロの杯』。 Ⅱは『アポロの杯』以後の海外紀行文、Ⅲは国内の紀行文の3部構成。 Ⅰ アポロの杯 航海日記/北米紀行/南米紀行/欧洲紀行 Ⅱ 髭とロタサン 旧教安楽――サン・パウロにて マドリッドの大晦日 ニューヨーク 口角の泡―― 「近代能楽集」ニューヨーク試演の記 南蛮趣味のふるさと――ポルトガルの首都リスボン 稽古場のコクトオ 冬のヴェニス ピラミッドと麻薬 美に逆らうもの 「ホリデイ」誌に招かれて わがアメリカの影(リフレクション) インド通信 Ⅲ 渋谷――東京の顔 高原ホテル 祇園祭を見て 「潮騒」ロケ随行記 神島の思い出 「百万円煎餅」の背景――浅草新世界 青春の町「銀座」 竜灯祭 もうすぐそこです 熊野路――新日本名所案内 「仙洞御所」序文 解 説 (佐藤秀明) (版元より) 発売日:2018.9.14 出版社:岩波書店 判型:文庫判 ページ数:374
-
未知を放つ (著 しいねはるか)
¥1,500
SOLD OUT
”普通”に迎合しようとしてみても、心身がついてこない。 既成の概念にとらわれず、未知に自己を放ってみると、いびつな欠点は生きるためのギフトに変化していった。 『未知を放つ』は、コンプレックスを煮詰めた著者による生活の奮闘記であり、ちいさな実験の記録であり、愛とユーモアと脇汗が染み込んだノンフィクションエッセイ。 The personal is Political(個人的なことは政治的なこと)という言葉が、堅いスローガンとしてではなく、日常の実感としてなんとも優しく感じられるパンク的名著です。 目次 1.婚活 棚ぼたとコンプレックス 2.家族 固定観念から自由になる介護 3.終活 イエーイをうつした遺影 4.分断 葛藤と脇汗の先に見えた景色 5.生活 いびつで文化的な最高の生活 ●しいねはるか 一九八一年生まれ。心身の不調和をキッカケに、二〇〇七年より整体をベースにした仕事を開始。身体と頭とハートを使ってここちよい心身を育てたい方のお手伝いをしています。バンドGORO GOLOやソロ名義での音楽活動を行う傍ら、一人一人の物語を紡いだZINE「tonarinogofuzine」の刊行を継続中。一人一人がそれぞれのまま、楽しく無理なく力を合わせられるような世界に住みたいと思っている。 (版元より) 発売日:2021.6.26 出版社:地下BOOKS 判型:B6判 ページ数:215
-
ノスタルジア酒場 (著 イスクラ)
¥1,870
東欧旧社会主義国の夜を彩ったカクテルレシピとおつまみを紹介。 また、ビール、ワイン、ウォッカの各国での発達と衰退の歴史など、社会主義国の知られざる一面が垣間見えるレシピ集。 レトロなラベルやコースターのコレクションも必見。 ●イスクラ 福岡大学人文学部ドイツ語学科卒。旅行会社勤務を経て、2005年にヨーロッパ旧社会主義国の雑貨を販売するウェブショップ「イスクラ」をオープン。2011年、東ドイツの居住空間を再現した「デーデーエルプラネット」、2016年東ドイツ民生品展示室「コメット」を運営。同店閉鎖後「イスクラ」の運営を継続しつつ、旧社会主義国の食文化を再現しレシピをまとめた『社会主義食堂』や、東欧諸国の雑貨デザインをまとめた『コメコンデザイン』のリトプルプレスをシリーズで執筆している。著書に『ノスタルジア食堂』『ノスタルジア喫茶』『ノスタルジア第2食堂』(すべてグラフィック社)、『オストモダン1東ドイツ』『オストモダン2東ヨーロッパ』(ともに大福書林)。 (版元より) 発売日:2024.11.8 出版社:グラフィック社 判型:A5判 ページ数:168
-
ノスタルジア喫茶 (著 イスクラ)
¥1,760
ソヴィエト連邦15共和国のおやつや飲み物レシピ56点を紹介。 またそれらにまつわるパッケージ400種類の掲載も圧巻です。 レトロかわいい、大人も子供も懐かしい味とお菓子の包み紙で、在りし日のソ連の味が楽しめます。 ●イスクラ 福岡大学人文学部ドイツ語学科卒。 旅行会社勤務を経て、2005年にヨーロッパ旧社会主義国の雑貨を販売するウェブショップ「イスクラ」をオープン。 2011年、東ドイツの居住空間を再現した「デーデーエルプラネット」、2016年東ドイツ民生品展示室「コメット」を運営。 同店閉鎖後「イスクラ」の運営を継続しつつ、旧社会主義国の食文化を再現しレシピをまとめた『社会主義食堂』や、東欧諸国の雑貨デザインをまとめた『コメコンデザイン』のリトプルプレスをシリーズで執筆している。 著書に『共産主婦』(社会評論社)、『ノスタルジア食堂』(グラフィック社)。 (版元より) 発売日:2021.12.8 出版社:グラフィック社 判型:A5変型判 ページ数:176
-
ノスタルジア第2食堂 (著 イスクラ)
¥1,760
旧社会主義国で食された料理を再現したレシピ本、『ノスタルジア食堂』第2弾。 社会主義時代の器やカトラリーによるスタイリングは前著を踏襲し、在りし日の食卓を思わせる各国のカフェや器のコラム、可愛らしいペーパナプキンなど、更に充実のコラムも必見! ●イスクラ 福岡大学人文学部ドイツ語学科卒。旅行会社勤務を経て、2005年にヨーロッパ旧社会主義国の雑貨を販売するウェブショップ「イスクラ」をオープン。 2011年、東ドイツの居住空間を再現した「デーデーエルプラネット」、2016年東ドイツ民生品展示室「コメット」を運営。 同店閉鎖後「イスクラ」の運営を継続しつつ、旧社会主義国の食文化を再現しレシピをまとめた 『社会主義食堂』(本書のベースとなったもの)や、東欧諸国の雑貨デザインをまとめた『コメコンデザイン』のリトプルプレスをシリーズで執筆している。 著書に、『共産主婦』(社会評論社)、『ノスタルジア食堂』『ノスタルジア喫茶』(共にグラフィック社)。 (版元より) 発売日: 2022.11.9 出版社:グラフィック社 判型:A5変型判 (縦148mm 横210mm 厚さ13mm) ページ数:160
-
ことぱの観察 (著 向坂くじら)
¥1,980
文芸の世界で最も注目を集める作家が挑んだ、言葉の定義をめぐるエッセイ集。 「好きになる」「さびしさ」「つきあう」――。 日常で何気なく使っている言葉で私たちは、他人と「本当に」分かり合えているのだろうか。 一つ一つの言葉が持つあいまいさや脆さを鋭く見抜き、記憶や経験、痛みや喜びの「手ざわり」からその意味を結び直す。 他人や、自分自身や、そのあいだにある関係を観察した日々の、試行錯誤の記録。 ある言葉があって、同じ言葉を使う他人がいる。しかし、お互いにほかの文脈を持っていて、ほかの意味を考えている。だから会話が食いちがい、ときに関係がうまくいかなくなるのだ。定義をしながら、そしてその不完全さを思いながら、いつも感じてきたことがある。言葉がわたしの中である意味をむすぶとき、そこにはわたしの記憶や、経験や、痛みや喜びの手ざわりが、どうしようもなくまとわりつく。そしてきっと、他人の使う言葉には、彼らの記憶や、経験や、手ざわりが、同じようにまとわりついている。(「観察」より) まえがき 1.「友だち」「遊びと定義」「敬意とあなどり」「やさしさ」「確認」「忘れる」「くさみ」 2.「好きになる」「恋」「ときめき」「性欲」「つきあう」「愛する」 3.あなた「友だち2」「めまいと怒り」「さびしさ」「寝る」「飲むとわかる」「乗る」「観察」 ●向坂くじら 詩人。1994年、愛知県名古屋市生まれ。2016年、Gtクマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニツト「Anti-Trench」を結成、ライブを中心に活動をおこなう。主な著書に詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ『夫婦間における愛の適温』『犬ではないと言われた犬』(百万年書房)など。2024年、初小説『いなくなくならなくならないで』が第171回芥川龍之介賞候補となる。執筆活動に加え、小学生から高校生までを対象とした私塾「国語教室ことぱ舎」の運営をおこなう。 (版元より) 発売日:2024.12.25 出版社:NHK出版 版型:四六判 ページ数:272 ========================= 科学の発展と共に生活様式が変化し続ける、なんだかすごく急ぎ続けている時代において、 一度歩みを止め、数歩後ろに戻れるような一冊。 著者の言葉に対する真摯な姿勢から、速度に取り憑かれた現代社会で忘れがちな 丁寧さに気づけるエッセイ集。
-
ひとり温泉 おいしいごはん (著 山﨑まゆみ)
¥891
身軽で楽しい「ひとり温泉」旅に出かけてみませんか? 名物料理を堪能し、地元の方々と語らい、そして自分を解放する──。 そんな魅惑の「ひとり温泉」を満喫するためのノウハウと素敵な旅エッセイが満載! ●山﨑まゆみ 33か国、1000か所以上の温泉を訪ね、メディアで魅力を紹介。跡見学園女子大学兼任講師。国や地方自治体の観光政策会議にも参画。著書に『温泉ごはん』『ひとり温泉 おいしいごはん』(小社刊)他多数。 (版元より) 発売日:2024.9.6 出版社:河出書房新社 判型:文庫判 ページ数:224
-
皿の中に、イタリア (著 内田洋子)
¥836
SOLD OUT
青空市場で魚を売るカラブリア出身の強面三兄弟。 リグリアのワイン工場の社長と“山のイカ”。 サルディーニャ島出身の女性の手料理は羊のチーズとトマトソースの味。 イタリア在住30余年の著者が出会った人々と食…… そこから立ちのぼる“人生と心模様”を鮮やかに描く至宝のエッセイ集。 『ジーノの家』で日本エッセイスト・クラブ賞、講談社エッセイ賞を同時受賞した著者の温かな眼差しがとらえた「食べることは、生きること」。 ●内田洋子 1959年神戸市生まれ、イタリア在住。東京外国語大学イタリア語学科卒業。UNO Associates Inc.代表。2011年『ジーノの家 イタリア10景』で「日本エッセイスト・クラブ賞」、「講談社エッセイ賞」を同時受賞。著書に『ミラノの太陽、シチリアの月』『イタリアの引き出し』『カテリーナの旅支度 イタリア二十の追想』、翻訳書にジャンニ・ロダーリ『パパの電話を街ながら』ほか多数。 (版元より) 発売日:2016.10.14 出版社:講談社 判型:A6 ページ数:384
-
レシピ以前の料理の心得 (著 上田淳子)
¥1,980
ビギナーはもちろん、「そこそこ」できる人にこそ読んでほしい! いつものごはんが「とびきり」おいしくなる、 料理研究家界きっての理論派・上田淳子の極意がここに。 ーー文筆家・料理研究家 ツレヅレハナコ 簡単なのにオシャレなフレンチから、家族に振る舞う日常の料理まで、 シンプルで作りやすいレシピとわかりやすい説明で、テレビや雑誌で大人気の上田淳子さん。 本書は、通常のレシピで触れられないレシピのことわり(理由)の部分を丁寧に解説した、著者初となる「読む料理本」です。 調味料を入れるタイミング。食材の切り方の理由。 そうしたレシピの裏側を理解することで、おのずと応用力が身につき、レシピに捉われすぎることなく自分の料理が確立するようになります。 自分や振る舞う相手が何をどう食べたいか。 そのうえで、どういう調理法を採用するか。 日々なんとなく作っていた料理の味が、ぐっと見違えるようになるはずです。 コンテンツ例 ・蒸し鶏は「塩糖水」でやわらかジューシー ・ショウガ焼き、決め手はおろし玉ねぎ ・ビーフステーキは、肉の厚みを定規で測る ・だし巻きのだしの量の最適解 ・肉じゃがは、だしを使わないほうがうまくいく ・クリスピーな鶏のから揚げ ・フランス人が愛する春のホワイトアスパラ ・本場のラタトゥイユ ●上田淳子(うえだ・じゅんこ) 料理研究家。神戸生まれ。辻学園調理技術専門学校卒業後、同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。フランスのミシュラン星つきレストラン、シャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)などで料理修業を積み、帰国して料理研究家として独立。自宅で料理教室を主宰するほか、テレビや雑誌など多数のメディアで活躍。確かな技術とわかりやすい解説に定評がある。著書に『フランス人が好きな3種の軽い煮込み。』(誠文堂新光社)、『大人のミニマルレシピ』(世界文化社)など多数。ポッドキャスト番組「料理たのしくなる相談室」配信中。 (版元より) 発売日:2024.10.10 出版社:青幻舎 判型:A5 ページ数:264
-
彼女たちに守られてきた (著 松田青子)
¥1,980
大好きだった児童文学やドーナツの思い出、“タメ口おじさん”や古くさいマニュアルへの違和感。私たちを勇気づけるエッセイ集。 ●松田青子 1979年、兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業。2013年、デビュー作『スタッキング可能』が三島由紀夫賞及び野間文芸新人賞候補に、14年にTwitter 文学賞第1位となり、19年には短篇「女が死ぬ」(英訳:ポリー・バートン)がアメリカのシャーリィ・ジャクスン賞短篇部門の候補となった。その他の著書に『英子の森』『おばちゃんたちのいるところ』『持続可能な魂の利用』、翻訳書にカレン・ラッセル『狼少女たちの聖ルーシー寮』『レモン畑の吸血鬼』、アメリア・グレイ『AM/PM』、ジャッキー・フレミング『問題だらけの女性たち』、カルメン・マリア・マチャド『彼女の体とその他の断片』(共訳)、エッセイ集に『ロマンティックあげない』『じゃじゃ馬にさせといて』などがある。 (版元より) 発売日:2025.3.24 出版社:中央公論新社 判型:四六判 ページ数:240 ================== 女として生きる時に感じる、社会の求める女像とのズレや違和感を、日常の言葉で語ってきた著者の最新エッセイ。 人によって共感できたり、ハッと新しい価値観に気付いたり、発見がきっとある一冊。

