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〈敵〉と呼ばれても (著 ジョージ・タケイ / 画 ジャスティン・アイジンガー , スティーヴン・スコット, ハーモニー・ベッカー / 訳 青柳伸子)
¥2,200
『スタートレック』のヒカル・スールー(ミスター・カトー)役で知られる日系俳優が、第二次世界大戦中に三年間を過ごした日系人強制収容所での日々―― 合法化された人種差別のもとで成長する絶望と、それでも決して失われなかった希望を語り尽くし、極限的な状況下における偏見や差別の問題を訴えかける。 いままさに読まれるべき、長篇ノンフィクション・グラフィックノベル。 第二次世界大戦中、私は家族とともに、西海岸にいた12万人の日系アメリカ人と同じように自宅から退去させられ、全米にあった強制収容所に収監されました。 理由はただ一つ、真珠湾を攻撃した人々と容貌が似ていたからです。 それ以来、この出来事についての認知を高めることが、わたしの人生の使命となりました。 そして、長年にわたり、新聞や雑誌の記事、インタビュー、世界中の聴衆に向けた講演会、高い評価を得たブロードウェイのミュージカルを通して、私たちの体験を語ってきました。 しかし、私たちの仕事はまだ終わっていません。 1940年代に私たちが耐え忍んだのと同様の偏見やヒステリー状態が、世界のいたるところで、これまで発言を抑えられてきた人々の自由や生活の手段を脅かしつづけているのです。 日本をはじめとする国々はもとより、アメリカ合衆国においても、幸運にも参加民主主義が行き渡っていますが、これを適切に機能させるためには、胸に抱いた理想に合致するよう世界を方向づける活動を続け、関与していかねばなりません。 まだ道半ばではありますが、皆さんのご協力があれば、いつの日かともに達成できると信じています。 ──ジョージ・タケイ「日本版のためのあとがき」より ●ジョージ・タケイ 60年におよぶ俳優歴を持ち、俳優としての礎を築いたTVドラマ『スタートレック』での宇宙船エンタープライズ号の操舵手ヒカル・スールー役で世界的に知られる。だが、タケイの経歴は、これまでほとんど取りざたされてこなかった領域にもおよぶ。第二次世界大戦中、家族とともに日系アメリカ人強制収容所に不当にも抑留され、そこで幼少期を過ごしたほか、社会正義、性的少数者(LGBTQ)の権利、同性婚を求める闘いにおけるアメリカの指導的人物でもあり、政治からポップカルチャーまでさまざまな問題について強く訴える代弁者でもある。ソーシャルメディアのマッシャブルは、フェイスブックでもっとも影響力のある人物として、ツイッターでのいいね数1040万、フォロワー数280万人を有するタケイの名を挙げた。 (出版元より) 発売日:2020.10.30 出版社:作品社 サイズ:18.3 x 1.7 x 25.7 cm ページ数:208
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昭和20年8月15日 文化人たちは玉音放送をどう聞いたか (著 中川右介)
¥1,265
これは、もう一つの「日本のいちばん長い日」だ。 あの日、51歳の徳川夢声は、天皇の声に「肉体的感動」を覚えて打ち震えた。 あの日、36歳の太宰治は、玉音放送を聞いて「ばかばかしい」と繰り返した。 あの日、27歳の高峰三枝子は、米兵に襲われはしないかと不安を抱いていた。 あの日、13歳の大島渚は、黙ったまま友人と将棋を指し続けた。 作家、映画監督、俳優、音楽家、歌舞伎役者、マンガ家…… 総勢130人超の敗戦体験を、膨大な資料にもとづいて再現する意欲作。 鋭敏すぎるほどの感性を持ち合わせた者たちは、「あの日」をどう生きたのか。 政治家や軍人ではなく文化人たちから描く、もう一つの「日本のいちばん長い日」。 ●中川 右介 作家、編集者。1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社アルファベータ代表取締役編集長(~2014年)として、音楽家や文学者の評伝などを編集・発行。自らもクラシック音楽、歌舞伎、映画、漫画など多様な分野で旺盛な執筆活動を続ける。おもな著書に『怖いクラシック』『冷戦とクラシック』(ともにNHK出版新書)、『クラシック音楽の歴史』(角川ソフィア文庫)、『江戸川乱歩と横溝正史』(集英社文庫)、『昭和45年11月25日』(幻冬舎新書)、『オーナーたちのプロ野球史』(朝日文庫)など。 (出版元より) 発売日:2025.6.10 出版社:NHK出版 判型:新書判 ページ数:368
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複業ZINE (編 gasi editorial)
¥1,100
終身雇用は崩壊、非正規職が増大し、年金は当てにならず、いまや「死ぬまで働く」が当たり前。 先行き不安な社会情勢が続く中、本業のかたわらにする副業ではなく、いろいろな仕事を並行して行う「複業」を選ぶ人が増えている。 やりたいことだけでは生活できない/できることを増やすために/持続できる働き方を模索してetc. 15人の複業から浮かび上がってくる、仕事の現在、社会の姿。より尖がった、踏み込んだコンテンツを発信するレーベルgasi editorial第8弾。 今はどうにかなっているけど 小沼理 あなたの複業おしえてください フリーランスフォトグラファー×ライフワークの撮影や活動×アルバイト hikita chisato 僧侶×非常勤講師×マーケティングの業務委託 鵜飼ヨシキ 介護職×イラスト制作や在宅ワーク×フリマアプリ出品 ゆか 編集者、ライター×古物商×夜間救急受付 浅見旬 出張保育×お弁当販売×アート・デザイン活動 森梨絵 作家アシスタント×フリーライター、編集者 岡田有紀 ブランド・店舗運営×図書館カウンター×清掃×テニスコートの整備 高橋 翼 ライター×ベビーシッター×ペットシッター×うさぎ専門店のバイト 長田杏奈 ライター×コミュニティマネージャー×ラジオパーソナリティー×イベントMC×カメラマン×ハウスマスター×一日カフェ店員など 平野 蒼 空調メンテナンス会社×アーティスト×書籍の蒐集家 匿名 会社員×韓国語通訳・翻訳・コーディネート Mikhopper コンサルティング事業×訪問介護事業 吉田貫太郎 本屋×町議会議員×田畑×執筆 モリテツヤ 複業は高みを目指さず―アマチュア主義でやっていく 山本佳奈子 (出版元より) 発売日:2025.7.24 出版社:タバブックス 判型:B6判 ページ数:62
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デカメロン・プロジェクト (編 ニューヨーク・タイムズ・マガジン / 著 マーガレット・アトウッドほか / 訳 藤井光ほか)
¥3,135
コロナ禍の世界でなにが起きていたのか。 アトウッド、ケレット、イーユン・リー、チャールズ・ユウなど、錚々たる作家の声が国境や人種を越えて響きあう、空前絶後のアンソロジー。 「困難な時代に物語を読むことは、その時代を理解するための、さらにはその時代を耐え抜くための営みなのだ」(リヴカ・ガルチェン「はじめに──命を救う物語たち」より) アパートの扉にスプレーで記されていく<V>の字、悲しい記憶を洗い流すエステ、宇宙から派遣された謎のタコ型エイリアン、女子刑務所からの脱獄、遅れていく<時>の流れ、ロックダウン解除後の世界……。 カレン・ラッセル(藤井光訳)、レイチェル・クシュナー(柴田元幸訳)、チャールズ・ユウ(円城塔訳)、マーガレット・アトウッド(鴻巣友季子訳)、ウゾディンマ・イウェアラ_(くぼたのぞみ訳)など、ペスト禍で紡がれた名作『デカメロン』にならい、さまざまな言語、人種、ジャンルからなる世界の作家が書き下ろした、コロナ禍のいまを生きるための物語。 <目次> ケイトリン・ローパーによる序文(藤井光訳) リヴカ・ガルチェン「はじめに──命を救う物語たち」(藤井光訳) ヴィクター・ラヴァル「既視感」(藤井光訳) モナ・アワド「こんな風に晴れた空」(加藤有佳織訳) カミラ・シャムジー「歩く」(上杉隼人訳) コルム・トビーン、「ロサンゼルス川つれづれ話」(栩木伸明訳) リズ・ムーア「臨床記録」(竹内要江訳) トミー・オレンジ「チーム」(加藤有佳織訳) レイラ・スリマニ「石」(松本百合子訳) マーガレット・アトウッド「おにっこグリゼルダ」(鴻巣友季子訳) イーユン・リー「木蓮の樹の下には」(篠森ゆりこ訳) エトガル・ケレット「外」(広岡杏子訳) アンドリュー・オヘイガン「形見」(佐藤由樹子訳) レイチェル・クシュナー「大きな赤いスーツケースを持った女の子」(柴田元幸訳) テア・オブレヒト「モーニングサイド」(藤井光訳) アレハンドロ・サンブラ「スクリーンの時間」(松本健二訳) ディナウ・メンゲスツ「よくやっていたゲーム」(藤井光訳) カレン・ラッセル「市バス19号系統 ウッドストック通り〜グリサン通り」(藤井光訳) デイヴィッド・ミッチェル「願い事がすべて叶うなら」(中川千帆訳) チャールズ・ユウ「システムたち」(円城塔訳) パオロ・ジョルダーノ「完璧な旅のおとも」(飯田亮介訳) ミア・コウト「親切な強盗」(福嶋伸洋訳) ウゾディンマ・イウェアラ「眠り」(くぼたのぞみ訳) ディナ・ネイエリ「セラー」(上杉隼人訳) ライラ・ララミ「あのとき、弟の結婚式で」(堀江里美訳) フリアン・フックス「死の時、時の死」(福嶋伸洋訳) リヴァーズ・ソロモン「思慮深い少女たち」(押野素子訳) マシュー・ベイカー「起源の物語」(上岡伸雄訳) エシ・エデュジアン「長城へ」(高見浩訳) ジョン・レイ「バルセロナ──オープンシティ」(上岡伸雄訳) エドウィージ・ダンティカ「ひとつだけ」(佐川愛子訳) 作家略歴 訳者あとがき (出版元より) 発売日:2021.12.7 出版社:河出書房新社 判型:四六 変形 ページ数:352
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デミアン (作 ヘルマン・ヘッセ / 訳 実吉捷郎)
¥858
デミアンは,夢想的でありながら現実的な意志を持ち,輝く星のような霊気と生気を秘める謎めいた青年像である.「人間の使命はおのれにもどることだ」という命題を展開したこの小説は,第一次大戦直後の精神の危機を脱した作者が,世界とおのれ自身との転換期にうちたてたみごとな記念碑というべき名作. (出版元より) 発売日:1959.4.5 出版社:岩波文庫 判型:四六 変形 ページ数:228
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隣の国の人々と出会う (著 斎藤真理子)
¥1,540
シリーズ「あいだで考える」 不確かな時代を共に生きていくために必要な 「自ら考える力」 「他者と対話する力」 「遠い世界を想像する力」 を養う多様な視点を提供する、 10代以上すべての人のための人文書のシリーズ。 * いま、韓国の文学、音楽、ドラマや映画に惹かれ、その社会や言語に関心を持つ人はますます増えている。 本書では、著者が韓国語(朝鮮語)を学び始めた背景、この言語の魅力、痛みの連続である現代史と文学の役割、在日コリアンと言語のかかわりなどを、文学翻訳の豊かな経験から親しみやすく語る。 文字、音、声、翻訳、沈黙など、多様な観点から言葉の表れを捉え、朝鮮半島と日本の人々のあいだを考える1冊。 (装画:小林紗織) ー目次ー 序に代えて――1杯の水正果を飲みながら 1章 말(マル) 言葉 韓国語=朝鮮語との出会い 隣の国の人々の「マル」 マルに賭ける作家たち 2章 글(クル) 文、文字 ハングルが生まれる 文字の中に思想がある マルとクルの奥にひそんでいるもの 3章 소리(ソリ) 声 豊かなソリを持つ言語 朝鮮語のソリの深さ 思いとソリ 4章 시 (シ) 詩 韓国は詩の国 植民地支配の下で書いた詩人 現代史の激痛と文学 惑星のあいだを詩が行き来する 5章 사이(サイ) あいだ 翻訳の仕事をしている場所 サイにはソリがあふれている おわりに 韓国語と日本語のあいだをもっと考えるための 作品案内 ●斎藤真理子 1960年新潟県生まれ。韓国文学の翻訳者。著書に『本の栞にぶら下がる』(岩波書店)『曇る眼鏡を拭きながら』(くぼたのぞみとの共著、集英社)『韓国文学の中心にあるもの』(イースト・プレス)、訳書にハン・ガン『別れを告げない』(白水社)チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』(筑摩書房)チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』(河出書房新社)パク・ミンギュ『カステラ』(共訳、クレイン)ほか多数。 (出版元より) 発売日:2024.8.27 出版社:創元社 判型:四六 変形 ページ数:160
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もうすぐ絶滅するという煙草について (編 筑摩文庫編集部)
¥880
煙にたゆたう人生も悪くない。 谷川俊太郎、池田晶子、いしいしんじ、三國連太郎、高峰秀子、あさのあつこ…… 40名が煙草への愛とペーソスをつづる、とっておきの一服エッセイ。 けむりにたゆたうひと時だった愛おしい―― もはや絶滅寸前といわれる煙草飲みたちが、煙草への想いやあこがれ、禁煙の試みなどを綴ったユーモアとペーソスあふれるアンソロジー。 「僕は体の健康よりも魂の健康や」「私は幼稚園に上がる前から煙草を吸ってゐる」などの名言も飛び出す、プカプカたのしい一服エッセイ。 ー目次ー はじめに Ⅰ たばこすふ煙の垂るる夜長かな 芥川龍之介 人生は煙とともに 開高健 喫煙者の受難 中島らも タバコと私 遠藤周作 私とタバコ 高峰秀子 けむりの行衛 檀一雄 煙草 松浦寿輝 「文士と酒、煙草」 夏目漱石 煙草の人たち 久世光彦 仕事終わりに髪からたばこの香りが鼻をかすめるこの人生も気に入っている ヒコロヒー ぼくのたばこ 荒川洋治 喫煙者にとっても非喫煙者にとってもうれしいタバコ 米原万里 乞食時代 吉田健一 たばことライター 佐藤春夫 我が苦闘時代のたばこ 赤塚不二夫 煙草あれこれ(抄)丸山薫 パイプ 杉本秀太郎 パイプ礼讃 澁澤龍 パイプの話 安西水丸 憧れのパイプ、憧れの煙管 あさのあつこ 色里の夢は煙か 杉浦日向子 葉タバコの記憶 安岡章太郎 煙草ぎらひ 堀口大學 Ⅱ 煙草の害について 谷川俊太郎 嫌煙 なぎら健壱 けむたい話 山田風太郎 たばこ 常盤新平 喫煙 別役実 たばこ規制に考える 池田晶子 喫煙の起源について。 内田樹 煙管の雨がやむとき 柳家喬太郎 Ⅲ タバコをやめる方法 安部公房 禁煙の快楽 島田雅彦 非喫煙ビギナーの弁 東海林さだお 禁煙免許皆伝 小田島雄志 煙草との別れ、酒との別れ(抄)中井久夫 禁烟 斎藤茂吉 タバコと未練 赤瀬川原平 元煙草部 いしいしんじ 煙歴七十年 内田百閒 ののちゃん 7218 いしいひさいち 時の流れと煙草と 三國連太郎 (出版元より) 発売日:2025.5.8 出版社:筑摩書房 判型:文庫判 ページ数:240
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中国女性SF作家アンソロジー 走る赤 (編 武甜静, 橋本輝幸 / 編訳 大恵和実)
¥2,420
宇宙を、異世界を旅し、ヤマネコが歴史を見つめ、世界は彩りを失い/取り戻し、しがないおじさんはミニブラックホールにダイブし、植物状態の少女がVR世界を駆け抜ける―― いま最前線で活躍している中国の女性SF作家14人の傑作短篇で紡ぐ、変幻自在のアンソロジー! ●武 甜静 1984年生まれ。未来事務管理局の日本担当。北京在住。 ●橋本 輝幸 一九八四年生まれ。会社員ときどきSF書評家・研究家・アンソロジスト。編書に『2000年代海外SF傑作選』(早川書房)、『2010年代海外SF傑作選』(早川書房)がある ●大恵和 実 (オオエ カズミ) 一九八一年(昭和五六)生まれ。大学非常勤講師、中華SF愛好家。『中国史SF短篇集 移動迷宮』編著者を務めた他、訳書に、梁清散「済南の大凧」、呉霜「人骨笛」(以上『時のきざはし』新紀元社)などがある (出版元より) 発売日:2022.4.7 出版社:中央公論新社 判型:四六判 ページ数:384
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チェコSF短編小説集 (編 ヤロスラフ・オルシャ・jr / 編訳 平野清美)
¥1,650
二つの大戦、社会主義政権の樹立、プラハの春とチェコ事件、そしてビロード革命――。 激動の歴史を背景に中欧の小国チェコで育まれてきたSF。 ハクスリー、オーウェル以前に私家版で出版されたディストピア小説から、J.G.バラードやブラッドベリにインスパイアされた作品まで、チェコSF界の最高峰〈カレル・チャペック賞〉受賞作を含む本邦初訳の傑作11編。 [収録作品] オーストリアの税関 ヤロスラフ・ハシェク(1912) 再教育された人々──未来の小説 ヤン・バルダ(1931) 大洪水 カレル・チャペック(1938) 裏目に出た発明 ヨゼフ・ネスヴァドバ(1960) デセプション・ベイの化け物 ルドヴィーク・ソウチェク(1969) オオカミ男 ヤロスラフ・ヴァイス(1976) 来訪者 ラジスラフ・クビツ (1982) わがアゴニーにて エヴァ・ハウゼロヴァー(1988) クレー射撃にみたてた月飛行パヴェル・コサチーク(1989) ブラッドベリの影 フランチシェク・ノヴォトニー(1989) 終わりよければすべてよし オンドジェイ・ネフ(2000) ●ヤロスラフ・オルシャ・jr. カレル大学にて東洋学とアラビア学、アムステルダム大学にて比較欧州研究と国際関係学を修める。1992年以降、駐ジンバブエ大使、駐韓国大使を歴任し、2014年より駐フィリピン大使。幼少時からSF文学に親しみ、1980年代、SF月刊誌『イカリエ』の前身である『XB-1』を発行。『イカリエ』では初年度に副編集長を務めた。O.ネフと共に『サイエンス・フィクション百科事典』(1995)を編纂。またイギリスのSFおよびファンタジー百科事典、数々のSF専門誌に寄稿。アジアおよびアフリカのSFについての記事多数。さらにチェコ、インド、ジンバブエ、韓国、フィリピンにおいて、数々のSFアンソロジーを編纂。 ●平野清美 翻訳業。早稲田大学卒業。訳書にプレスブルゲル『プラハ日記』(共訳)、ミレル『あおねこちゃん』、トゥルンカ『こぐまのミーシャ、サーカスへ行く』、フロマートカ『宗教改革から明日へ』(共訳)(以上、平凡社)、フラバル『時の止まった小さな町』、シュクヴォレツキー『二つの伝説』(共訳)(以上、松籟社)など。 (出版元より) 発売日:2018.10 出版社:平凡社 判型:B6変 ページ数:408
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図説 花開くアメリカ児童文学 (著 ちばかおり)
¥1,980
『トム・ソーヤの冒険』『アンクル・トムの小屋』『パレアナ』『あしながおじさん』『小公子』など日本の読者にもなじみの深い名作の舞台と歴史背景を解説、あの名作をもっと深く知る1冊! ●ちば かおり 福岡県生まれ。児童書を中心に編集、執筆に携わる。著書に『ラスカルに会いたい』『アルプスの少女ハイジの世界』(求龍堂)、『ハイジが生まれた日』(岩波書店)等多数。 (出版元より) 発売日:2022.1.27 出版社:河出書房新社 判型:A5変形 ページ数:128
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宗教のきほん 人間にとって神話とは何か (著 平藤喜久子)
¥1,870
それは、世界のあらゆる謎をひらく物語―― 小説・映画・ゲームなどのモチーフとして親しまれている「神話」。 それは元々、「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」という普遍的な問いに、世界各地の民族や文化がさまざまな物語を紡ぐことで答えてきたものだった。 なぜ男女ペアの神から世界が作られるのか? どうして「死者の国へ亡き妻を訪ねる」神話が、日本・ヨーロッパ・南太平洋のいずれでも見られるのか?―― 世界各地に伝えられた神話を、大胆かつ丁寧に比較し、歴史学・人類学・心理学など現代的な知見も加えて読み解き、この壮大なスケールの人間文化の本質と魅力に迫る。 明快な語り口に、コラムや写真・図版も充実。「読んで、識る」楽しさに満ちた神話入門。 ー目次ー はじめに 序章 神話を知るために 第1章 神について考える 第2章 神話が伝えていること 第3章 神話と歴史はどう関わるのか 第4章 神話から何が学べるのか おわりに ●平藤喜久子 國學院大學教授。山形県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(日本語日本文学)。専門は神話学、宗教学。NHK Eテレ「趣味どきっ!」の「ニッポン神社めぐり」シリーズで講師を務める。著書に『神話学と日本の神々』(弘文堂)、『日本の神様 解剖図鑑』『世界の神様 解剖図鑑』『物語を作る神話 解剖図鑑』(いずれもエクスナレッジ)、『「神話」の歩き方』(集英社)、共編著に『神の文化史事典』(白水社)、『〈聖なるもの〉を撮る 宗教学者と写真家による共創と対話』(山川出版社)など多数。 (出版元より) 発売日:2025.5.23 出版社:NHK出版 判型:B6変型判 ページ数:208
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ルースターズの時代 THE ROOSTERS AND THE ROOSTERZ
¥3,000
初のインタビューブック! 1979年の結成から45年。 2004年の解散後もメンバーが第一線で活躍を続けるザ・ルースターズ。 在籍したメンバーへの最新インタビューで綴る激動の80年代ロックシーンと、今に続く彼らの影響力をパックした一冊。 マネージャーおよびスタッフ、デビュー以降の歴代ディレクター陣、九州の盟友ロッカーズ陣内孝則、多くの楽曲に作詞で参加した柴山俊之(サンハウス)、映画「爆裂都市」石井聰亙監督などからの証言も多数掲載。 【CONTENTS】 CHARACTERS INTRODUCTION ACT.1 バンド前史 ACT.2 THE ROOSTERS/THE ROOSTERS à-GOGO ACT.3 爆裂都市 BURST CITY/INSANE ACT.4 Shan-Shan Label ACT.5 DIS./GOOD DREAMS/Φ PHY ACT.6 SOS/NEON BOY ACT.7 KAMINARI/PASSENGER ACT.8 FOUR PIECES ACT.9 アフター・ルースターズ OUTRO (出版元より) 発売日:2024.11.25 出版社:シンコーミュージック 判型:A5判 ページ数:320
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ジャン=ジャック・バーネル自伝 ストラングラー・イン・ザ・ライト (取材 アンソニー・ボイル / 訳 伴野由里子)
¥4,400
パンク革命の先駆者、ストラングラーズの全て!! 最も過激なベーシスト、ジャン=ジャック・バーネルの自伝発売!! 「ザ・クラッシュやセックス・ピストルズは見せかけだ。俺たちは嘘をつかなかった!!」byジャン=ジャック・バーネル。 パンク・ロック革命の先駆者、ストラングラーズの全てが初公開!! セックス・ピストルズ、ザ・クラッシュとの対立。 代表曲「ノー・モア・ヒーローズ」に込められた真意。 殴る蹴るは当たり前、ナイフ、火炎瓶まで飛び出すバイオレンスなツアー。 空手と三島由紀夫に心酔した日本との親密な関係。 そして何故ストラングラーズは分裂して、何故ここまで生き残ることができたのか? 生い立ちから現在までの未公開写真も満載!! 最も過激な道を歩んできた孤高のベーシスト、ジャン=ジャック・バーネルが初めて明かしたロンドン・パンク・シーンの実態とは? 【CONTENTS】 序文 第1章 母国 第2章 音楽 第3章 さらに音楽 第4章 暴動 第5章 武道 第6章 神話と三島 第7章 メニンブラック(黒衣の男たち) 第8章 マリファナ 第9章 マスターベーション 第10章 バイク 第11章 大陸とマニフェスト 第12章 メンバー セレクト・ディスコグラフィ 謝辞 (出版元より) 発売日:2025.7.26 出版社:シンコーミュージック 判型:A5判 ページ数:430
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群れから逸れて生きるための自学自習法 (著 向坂くじら, 柳原浩紀)
¥1,980
注目の詩人と教育者による、アウトサイダーのための勉強論 「勉強するのに仲間はいらない。むしろ、ひとりでいるために勉強が必要なのだ」 群れず、つるまず、あなた自身でいるための学び方とは。 その試みは、他者を理解し、世界をゆがみなく捉える第一歩となる。 一斉授業に困難を抱える中高生から、学び直しを求める大人まで。 朱喜哲(哲学者)推薦! 勉強は、あなたの孤独を守り、 そして自由にする。 学校が苦手で、それでも大学で 哲学をやると信じていた 14歳のわたしと、いま14歳のあなたに、 本書が届きますように。 ー目次ー はじめに なぜ勉強の方法を知る必要があるのか? 【理論編】 01 学ぶとは何か?──目的と手段、そして対話 02 読む──すべての勉強はここからはじまる 03 理解する──少しはみ出すくらいがいい 04 覚える──ぶらぶら散歩するのがいい 05 言語化する──つまり、軽々と間違えること 06 考える──制約と跳躍 【実践編】 07 英語 ◇コラム 勉強する理由は「楽しいから」か? 08 数学 ◇コラム テストとは何か? なぜ試験勉強は勉強ではないのか? 09 国語 ◇コラム 勉強仲間は必要か? 10 社会 ◇コラム くじけるとは何か? 正しいくじけ方について 11 理科 ◇コラム なぜ学習法が大切なのか? 努力に逃げないことを頑張る おわりに 参考文献/教材リスト ●向坂くじら 詩人。1994年、愛知県名古屋市生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2016年、Gtクマガイユウヤとのポエトリーリーディング×エレキギターユニツト「Anti-Trench」を結成、ライブを中心に活動をおこなう。主な著書に詩集『とても小さな理解のための』、エッセイ『夫婦間における愛の適温』『犬ではないと言われた犬』(百万年書房)、『ことぱの観察』(NHK出版)など。2024年、初小説『いなくなくならなくならないで』が第171回芥川龍之介賞候補となる。執筆活動に加え、小学生から高校生までを対象とした私塾「国語教室ことぱ舎」の運営をおこなう。 ●柳原浩紀 1976年東京生まれ。東京大学法学部第3類卒業。「一人ひとりの力を伸ばすためには、自学自習スタイルの洗練こそが最善の方法」と確信し、一人ひとりにカリキュラムを組んで自学自習する「反転授業」形式の嚮心塾(きょうしんじゅく)を2005年に東京・西荻窪に開く。勉強の内容だけでなく、子どもたち自身がその方法論をも考える力を鍛えることを目指して、小中高生を指導する。 (出版元より) 発売日:2025.3.25 出版社:明石書店 判型:四六 変形 ページ数:192
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ソヨンドン物語 (著 チョ・ナムジュ / 訳 古川綾子)
¥1,870
日韓累計165万部突破の『82年生まれ、キム・ジヨン』著者、チョ・ナムジュが問いかける! 弱肉強食社会で人間らしさを失わずに生きるには? 資産価値にこだわる者の果てしない欲望と苦悩。 持たざる者の苦労と、未来への希望。 韓国中間層の現実をリアルに描いたハイパーリアリズム連作小説。 舞台はソウルにある架空の町〈ソヨン洞(ドン)〉。 近年の不動産バブルやマンション購入、過剰な教育熱、所得格差といった社会問題が、住民の悲喜こもごもとともに描き出される――。 「私が伝えたかったのは、 個人ではどうすることもできない時代と社会の不幸を前に、 我々はどんな選択をできるのか、 どんな態度をとるべきかという悩み、 さらには人間らしさを失わずに生きる方法に対する問いかけでした」 (「日本の読者のみなさんへ」より抜粋) ●チョ・ナムジュ 1978年ソウル生まれ。「耳をすませば」で文学トンネ小説賞に入賞。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。2017年『82年生まれ、キム・ジヨン』で第41回今日の作家賞を受賞、ミリオンセラーとなる。著書に、『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳、ちくま文庫)、『サハマンション』(斎藤真理子訳)、『私たちが記したもの』(小山内園子、すんみ訳)、『耳をすませば』(小山内園子訳)、『ソヨンドン物語』(古川綾子訳)、いずれも筑摩書房刊。他に『ミカンの味』(矢島暁子訳、朝日新聞出版)がある。 ●古川綾子 第10回韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。神田外語大学講師。 訳書に『そっと 静かに』(ハン・ガン、クオン)、『走れ、オヤジ殿』(キム・エラン、晶文社)、『外は夏』(キム・エラン、亜紀書房)、『わたしに無害なひと』(チェ・ウニョン、亜紀書房)などがある。 (出版元より) 発売日:2024.7.9 出版社:筑摩書房 判型:四六判 ページ数:224
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韓国と本に詳しい45人が “今、どうしても薦めたい本”を選んでみました (編 舘野 晳)
¥1,650
読むことで“隣国”が少し近くなる192冊。 翻訳者、書店員、編集者、大学教員、そしてKカルチャーファンまで、世代も経験もさまざまな総勢45人の目利きが選ぶ、朝鮮半島と東アジアをめぐるジャンル横断のブックガイド。 <執筆者の寄稿文より一部抜粋> どんなに時間が経ってもこの本の価値が色あせることはないだろう。難解だが、これほどクリエイティブな難解さは一生浴び続けても良いと思う。読むたびに頭も身体も更新されるように感じる。ディアスポラ文学の最高峰と思う。… ―斎藤真理子(翻訳者) 「韓国」とか「アジア」と聞くと、わけもなく楽しい気分がする。なぜだろう、いつからだろうと考えながら自室の本棚を眺めていて、あ、これを読んだ影響は大きかったかもしれない、と久しぶりに抜きだした。… ―石橋毅史(フリーライター、出版関係者) 「母国語は酒国語」と言ってのけるほど酒好きの作家が、ソジュ(韓国焼酎)に合う肴にまつわる思い出を語りながら、自らの生き様などを綴ったエッセイだ。… ―大窪千登勢(韓国文学愛好家) ハン・ガンに限らず、韓国文学には、作家が社会の問題と向き合い創作する伝統があるように思う。社会の声なき声をすくいとることが文芸の役目だ、という真面目さを感じる。… ―木村紀代(新聞記者) ---------------------- 私は長年、韓国/朝鮮に関する本を手元に収集し、読んできましたが、いつもそれらの本に関する情報の不足と偏りを痛感してきました。いま「韓国書ブーム」といえるこの時期になっても、その思いをいっそう強くしています。 ご承知のように、出版社クオンからは『韓国・朝鮮の[知・美・心]を読む』シリーズが3冊上梓されています。この意を尽くした本があるのに、さらに1冊を加えるのは、この数年、韓国関係、とりわけ韓国文学の翻訳書が数多く出版され、読者の期待を集めているからです。作家ハン・ガンのノーベル文学賞受賞は、この傾向に拍車をかけました。 戦後80年という節目の年を迎え、少ないといわれてきた韓国/朝鮮関係書ですが、これまでの大海の蓄積のなかから、貴重な真珠を探し出したいとの思いが募ったのです。 編集担当 舘野晳 ●舘野 晳 1935年、中国大連生まれ。法政大学経済学部卒業。東京都庁勤務のかたわら、韓国関係の出版物の企画・執筆・翻訳・編集に従事。一般社団法人K-BOOK振興会理事。長年にわたり日韓双方の出版情報誌にニュース・書評などを寄稿。2001年に韓国文化観光部長官から出版文化功労賞、2013年に大韓出版文化協会長から感謝牌、2015年に韓国文学翻訳院から日韓出版交流功労賞、2019年に韓国ロッテ奨学財団から出版文化功労賞を受ける。著書に『韓国式発想法』(NHK出版、2003年)、共著書に『韓国の出版事情ガイド』(出版メディアパル、2008年)、編著書に『韓国・朝鮮と向き合った36人の日本人』(明石書店、2002年)、『韓国の暮らしと文化を知るための70章』(明石書店、2012年)など。訳書に韓勝憲『分断時代の法廷』(岩波書店、2008年)、共訳に李泳禧『対話』(明石書店、2019年)、黄晳暎『囚人』(明石書店、2020年)など。 (出版元より) 発売日:2025.5.30 出版社:クオン 判型:B5変形判 (縦224mm 横128mm) ページ数:256
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菜食主義者 (著 ハン・ガン / 訳 きむ ふな)
¥2,420
SOLD OUT
ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、肉食を拒否し、日に日にやせ細っていく姿を見つめる夫(「菜食主義者」)、妻の妹・ヨンヘを芸術的・性的対象として狂おしいほど求め、あるイメージの虜となってゆく姉の夫(「蒙古斑」)、変わり果てた妹、家を去った夫、幼い息子……脆くも崩れ始めた日常の中で、もがきながら進もうとする姉・インへ(「木の花火」)― 3人の目を通して語られる連作小説集。 ーーーー 「新しい韓国文学シリーズ」第1作としてお届けするのは、韓国で最も権威ある文学賞といわれている李箱(イ・サン)文学賞を受賞した女性作家、ハン・ガンの『菜食主義者』。韓国国内では、「これまでハン・ガンが一貫して描いてきた欲望、死、存在論などの問題が、この作品に凝縮され、見事に開花した」と高い評価を得た、ハン・ガンの代表作です。 ●ハン・ガン 1970年韓国・光州生まれ。 延世大学国文学科を卒業。 1993年季刊「文学と社会」に詩が、翌年ソウル新聞の新春文芸に短編小説「赤い碇」が当選し文壇にデビューした。 現在、ソウル芸術大学の文芸創作科教授。 本作『菜食主義者』で、韓国で最も権威ある文学賞、李箱文学賞を受賞。その他の作品に、短編集『麗水の愛』『私の女の実』、長編小説『黒い鹿』『あなたの冷たい手』『風が吹いている、行け』、散文集に『そっと静かに歌う歌』『愛と、愛を取りまくもの』などがある。 小説のほかに、絵本『雷小僧、天女稲妻、小僧天女』、大人のための童話『涙の箱』『わたしの名前は太陽花』などがあり、童話の翻訳も多数手がけている。韓国小説文学賞、今日の若い芸術家賞、東里文学賞など受賞多数。 ●きむ ふな 韓国生まれ。 韓国の誠信女子大学、同大学院を卒業し、専修大学日本文学科で博士号を取得。現在は日韓の文学作品の紹介と翻訳に携わっている。 翻訳書に、津島佑子・申京淑の往復書簡『山のある家、井戸のある家』(集英社)、孔枝泳『愛のあとにくるもの』(幻冬舎)、 李垠『 美術館の鼠』(講談社)、『いまは静かな時‐韓国現代文学選集』(共訳、トランスビュー)など。韓国語訳書に津島佑子『笑いオオカミ』(第1回板雨翻訳賞)など、著書に『在日朝鮮人女性文学論』(作品社)がある。 (出版元より) 発売日:2011.5.25 出版社:クオン 判型:四六判 ページ数:304
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夏にあたしたちが食べるもの (著 ソン・ジヒョン / 訳 金子博昭)
¥1,320
SOLD OUT
人生をやり直そう。糸をほどきさえすれば何にでもつくり直せる編み物のように。 三十歳を過ぎ、ミュージシャンの夢を諦めた「あたし」。 ある日、育ての親であるおばから自分が経営する編み物店の店番をしてほしいと頼まれやむなく帰郷する。 都会を離れ、希望もやる気も失いつつあった主人公が故郷で見つけたものは。 【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】 翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を 日本語と韓国語の2言語で読むことができるシリーズです。 韓国語の朗読をYouTubeで聴くことも可能です。 ●ソン・ジヒョン 1987 年ソウル生まれ。2013 年に短編小説「パンクロックスタイルのストローのデザインに関する研究」が東亜日報新春文芸に当選しデビュー。 短編集として本作を収録した『夏にあたしたちが食べるもの』のほか、『たとえばエピローグの方式で』『キムジャン』、エッセイに『東海生活』がある。明日の韓国作家賞、許筠文学作家賞、韓国日報文学賞を受賞した。 ●金子博昭 新潟大学法学部卒業。延世大学韓国語学堂などに語学留学。新潟市役所で国際交流事業の企画運営や通訳翻訳に従事。2009 年より「新潟で韓国と北朝鮮の現代小説を読む会」に参加し、文芸作品の読解と翻訳を学ぶ。 第7回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて最優秀賞を受賞。 (出版元より) 発売日:2024.11.15 出版社:クオン 判型:B6変形判 (縦168mm 横120mm 厚さ7mm) ページ数:84
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火葬 (著 キム・フン / 訳 柳美佐)
¥1,320
死の影が忍び寄る妻を看病する私の前で あなたのあふれる生命力はまばゆい光を放っていた 第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」受賞作を書籍化 大手化粧品会社で役員を務め現場の指揮を執る「私」は、前立腺炎を患いつつ、死期の迫った妻の看病をしている。 病にむしばまれていく体へのぞっとするほどのリアルな描写と、社内の女性社員への秘めた思いの独白とが交差しながら物語が進んでいく。 「通俗的設定のようにも見えるが、作品は読者の安易な感情移入を冷たくあしらうかのように終末へと向かう」――訳者解説より 金薫(『狐将』、『黒山』)による2004年李箱文学賞受賞作を、原文と邦訳の二言語で収録。 【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】 翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を、日本語と韓国語の2言語で紹介するシリーズ。 ●金薫(キム・フン) 1948年ソウル生まれ。 長編小説『狐将』、『月の向こうに走る馬』、『ハルピン』、 小説集『そこにひとりで』、散文集『鉛筆で書く』 などがある。 ●柳美佐 京都大学大学院 人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。 英系船舶代理店勤務、日系電機メーカー社内通訳(英語)を経て 現在同志社大学嘱託講師。在日コリアン三世。 2021年より韓日文芸翻訳を学ぶ。 第6回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて 本作「火葬」で最優秀賞を受賞。 (出版元より) 発売日:2023.4.10 出版社:クオン 判型:B6変形判 (縦168mm 横120mm 厚さ9mm) ページ数:128
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ダニー (著 ユン・イヒョン / 訳 佐藤美雪)
¥1,320
孫の世話に明け暮れる68歳の「私」は公園で出会ったアンドロイド・ベビーシッターの青年ダニーから思いもかけない言葉を掛けられた。 ――「きれいですね。本当に」。 「李箱文学賞」「若い作家賞」をはじめ数々の文学賞を受賞した作家ユン・イヒョンが、近未来を舞台に「美しい愛になれなかった感情」を繊細に描いた短編。 【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】 翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を 日本語と韓国語の2言語で読むことができるシリーズです。 韓国語の朗読をYouTubeで聴くことも可能です。 ●ユン・イヒョン 1976年、ソウル生まれ。 2005年に短編小説「黒いヒトデ」が中央新人文学賞を受賞し文壇デビューを果たす。 2014年の「クンの旅」が第38回李箱文学賞の優秀賞と第5回若い作家賞を、 2015年には「ルカ」で第6回若い作家賞と第 回文知文学賞をそれぞれ受賞し、 一段と注目を集める。 本作「ダニー」は2013 年に「文学と社会」秋号で発表され、その後「クンの旅」 「ルカ」などとともに、短編集『ラブレプリカ』(2016年)に収められた。 邦訳に「クンの旅」(『完全版 韓国・フェミニズム・日本』所収、斎藤真理子訳、 河出書房新社、2019年)がある。 ●佐藤美雪 1975年生まれ。北海道大学文学部卒業。 延世大学校語学堂で韓国語を学ぶ。 韓国系企業での勤務の後、雑誌記事等の翻訳、法廷通訳に携わる。 第3回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて 本作「ダニー」で最優秀賞受賞。 (出版元より) 発売日:2020.7.31 出版社:クオン 判型:B6変形判 (縦168mm 横120mm 厚さ9mm) ページ数:120
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あの夏の修辞法 (著 ハ・ソンナン / 訳 牧瀬暁子)
¥1,320
経済発展が進みゆく70年代初頭の韓国の情景と、 貧しくも濃密だったあの頃の人間模様。 非情な現代都市に生きる人間の日常の裏面を、冷徹な観察者の目線で細密に描写するハ・ソンナンが、本格的な都市化へと向かう70年代初頭の韓国の姿を、自らの分身とも思える少女の目を通して描き出した作品。 【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】 翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を 日本語と韓国語の2言語で紹介する新シリーズ。 ●ハ・ソンナン 1967年、ソウル生まれ。 ソウル芸術大学文芸創作科卒業。 1996年『ソウル新聞』新春文芸に短編「草」が選ばれ文壇デビュー。 以降、「かびの花」で東仁文学賞(1999年)、本作「あの夏の修辞法」で李箱文学賞優秀賞(2008年)、「カレー・オン・ザ・ボーダー」で黄順元文学賞(2013年)を受賞した。 既訳に「隣の家の女」(『6 stories―現代韓国女性作家短編』所収、集英社)、 「嬉しや、救世主のおでましだ」(『いま、私たちの隣りに誰がいるのか』所収、作品社)、「かびの花」(『現代韓国短篇選 上』所収、岩波書店)、「ハエ」(『韓国女性作家短編選』所収、穂高書店)がある。 ●牧瀨暁子 1946年東京生まれ。 1970 年~現代語学塾などで朝鮮語を学ぶ。 2002年韓国に留学し、ソウル大学言語教育院、延世大学国語国文科碩士課程で学ぶ。 訳書に朴泰遠『川辺の風景』(作品社)、『鄭喜成詩選集 詩を探し求めて』(藤原書店)、 『韓国語対訳叢書3 伝記篇 黄真伊・柳寛順』(高麗書林)、共訳書に『現代朝鮮文学選2』(青土社)がある。 (出版元より) 発売日:2018.10.31 出版社:クオン 判型:B6変形判 (縦168mm 横120mm 厚さ7mm) ページ数:89
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水脈を聴く男 (著 ザフラーン・アルカースィミー / 訳 山本薫, マイサラ・アフィーフィー)
¥2,200
SOLD OUT
井戸で発見された溺死体のお腹から取り出された胎児。彼には大地の「水脈を聴く」能力が宿っていた──。 ひどい頭痛に悩まされるマリアムは井戸の深淵からの「おいで、おいで」という囁きに導かれ、ついには溺死体として発見される。 しかし、その体には胎児が宿っていた。 無事(サーレム)に救われたことでサーレムと名付けられた息子は、耳を澄ませると地中を流れる水の音が聴こえるようになる。 その噂はあっという間に広がり、避けられ孤立するようになるが、水源を探し当て村を襲った干ばつから救うことで必要とされるようになる。 その評判は遠方まで轟き、15歳の少年は「水追い師」として各地で引く手あまたになるのだが──。 アラビア半島に位置し、雨のほとんど降らない小国オマーン。 地下水路(ファラジュ)による独自の灌漑システムは、峻険な岩山や荒涼とした砂漠の地を潤してきた。 『バグダードのフランケンシュタイン』などが過去に受賞したアラビア語圏最高の文学賞「アラブ小説国際賞」に輝いた、水をめぐる傑作長編。 「気候変動や水資源の枯渇が世界的な課題となっている今日、この小説が描く「水に囚われる人間の姿」は、過去の物語ではなく、今まさに現代社会が直面する現実の縮図として読み解くことができる」(本書解説より) 【著者プロフィール】 ザフラーン・アルカースィミー(Zahran Alqasmi) 1974年オマーン生まれの小説家・詩人。これまでに4冊の小説と10冊の詩集を刊行している。4作目となる『水脈を聴く男』(2022年)が、2023年度のアラブ小説国際賞(International Prize for Arabic Fiction)を受賞し、一躍注目を集める。 【訳者プロフィール】 ⼭本薫(やまもと・かおる) 慶應義塾⼤学総合政策学部准教授。東京外国語⼤学外国語学部アラビア語学科卒業、東京外国語⼤学博⼠(⽂学)。専⾨はアラブ⽂学。訳書にエミール・ハビービー『悲楽観屋サイードの失踪にまつわる奇妙な出来事』(作品社、2006年)、アダニーヤ・シブリー『とるに⾜りない細部』(河出書房新社、2024年)など。 マイサラ・アフィーフィー(Maisara Afifi) エジプト出⾝。カイロ⼤学卒業後、1996年に来⽇。通訳者として働きながら、平野啓⼀郎『⽇蝕』、村上春樹『騎⼠団⻑殺し』ほか、森鴎外、太宰治、三島由紀夫らの⽇本語⼩説をこれまでに約20冊、アラビア語に翻訳している。 (出版元より) 発売日:2025.5.7 出版社:書肆侃侃房 判型:四六判 ページ数:216
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死んでから俺にはいろんなことがあった (著 リカルド・アドルフォ / 訳 木下眞穂)
¥2,310
SOLD OUT
俺はただ家に帰りたいだけなのに、それがそんなにおかしいか? ポルトガルの作家が移民の置かれた立場の悲哀を不条理かつユーモラスに描く傑作長編。 郵便配達をしていた俺は故郷の「くに」から逃げてきた。 妻のカルラと幼い息子とともに「島」で不法滞在している。 買い物をした帰りに乗っていた地下鉄が故障で止まってしまい、右も左もわからない場所で降ろされてしまった一家。 なんとか家にたどり着こうとあれこれ画策するが、やることなすことすべてが裏目に出てー。 周囲から存在を認められず、無視され続ける移民の親子は、果たしてどうなるのか? SNSにて大反響!! 「ダメ男小説の新たな傑作登場!と叫びたい」(小竹由美子さん) X(3/23)より 「道に迷ってどうやっても家に戻れない悲哀が、ユーモラスな語り口で描かれていて、すごくよかった」(酉島伝法さん) X(3/28)より 「とても面白かった。(略)進めど戻れど、全く家に帰りつけない移民の家族のお話」(澤西祐典さん) X(3/31)より 「しっかりと面白く、考えさせられる深い余韻を残します」(本屋象の旅さん) X(3/14)より 【著者プロフィール】 リカルド・アドルフォ(Ricardo Adolfo) 1974年にアンゴラに生まれるが、アンゴラの独立により幼少時にポルトガルに帰国。2003年に短編集『すべてのチョリソーは焼くためにある』でデビュー。初長編『ミゼー』はポルトガルでベストセラーとなる。『東京は地球より遠く』(2015年)では日本で働く外国人のサラリーマンの目から見たおかしな日本の日常を描いた。同書からは2019年刊の『ポルトガル短篇小説傑作選 よみがえるルーススの声』(現代企画室)に3篇が収録されている。ドラマや映画の脚本の執筆や絵本も発表するほか、広告界でも国際的に活躍している。2012年より東京に在住。 【訳者プロフィール】 木下眞穂(きのした・まほ) 上智大学ポルトガル語学科卒。ポルトガル語翻訳家。訳書に『ブリーダ』(パウロ・コエーリョ)、『忘却についての一般論』(ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ)、『エルサレム』(ゴンサロ・M・タヴァレス)、『象の旅』(ジョゼ・サラマーゴ)など。『ガルヴェイアスの犬』(ジョゼ・ルイス・ペイショット)で2019年に第5回日本翻訳大賞を受賞。 (出版元より) 発売日:2024.6.21 出版社:書肆侃侃房 判型:四六判 ページ数:256
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女の子が死にたくなる前に見ておくべきサバイバルのためのガールズ洋画100選 (著 北村紗衣)
¥1,980
「もうダメかも……」を「楽しく生きよう!」に変える、映画の力でサバイブするための100選 あのヒロインみたいになれたらいいな、私と同じだな、私とは違うけどステキだな……。 映画を見ることで、女性であること、少数派であること、自分自身でいることの楽しさに気づける。 もっと楽しく生きる準備をするために、あなたを待っている映画がきっとある。 クラシックな名作から近年の話題作まで、労働問題、恋愛とセックス、フェミニズム、クィア、人種、民族など、多様な視点から厳選した100本の映画ガイド 【もくじ】 プロローグ クラシック 『女だけの都』 女性が政治をすると 『情熱の航路』 いわゆる「毒母」に抗って大人になるヒロイン 『紳士は金髪がお好き』 玉の輿を狙う美女たちのお気楽コメディと思いきや 『デスク・セット』 司書の本気 『幸福~しあわせ~』 どんなホラー映画よりも怖い映画 『教授と美女』 真面目博士とバーレスクの女王のでこぼこ白雪姫物語 『キャット・ピープルの呪い』 心温まるファンタジーホラー おとぎ話 『エバー・アフター』 シンデレラにひとひねり、ふたひねり 『クジラの島の少女』 マオリの伝統を受け継ぐ少女 『魔法にかけられて』 ディズニープリンセスと現実 労働問題 『ノーマ・レイ』 どんどん企業に文句を言おう 『9時から5時まで』 職場の性差別に女性社員の連帯で対抗! 『アフガン零年』 タリバンの抑圧のもとで必死に生きる少女 『ファクトリー・ウーマン』 日常の些細な気づきと努力とちょっとしたオシャレ 『サポート・ザ・ガールズ』 とあるスポーツバーマネージャーのサイテーな1日 ギークガール 『ザ・インターネット』 インターネットが女性の武器になる 『ドリーム』 宇宙を志した黒人女性パイオニアたちを描く 『search /#サーチ2』 インターネットを駆使して母を探す娘の冒険 スポーツ 『プリティ・リーグ』 爽やかな女子野球の世界 『オフサイド・ガールズ』 どうしてもサッカーが見たい! 『少女は自転車にのって』 走るときは、ひとり 『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』 連帯する女性たちと中年男性の危機 芸術 『エンジェル・アット・マイ・テーブル』 メンタルヘルスの問題を抱えた女性の自伝 『バンディッツ』 刑務所の女囚たちがバンドを結成 『フリーダ』 実在の画家フリーダ・カーロのドラマティックな人生を描く 『めぐりあう時間たち』 時代を越えて女性たちを結びつける文学 『これが私の人生設計』 建築界の性差別を諷刺する痛快コメディ ファッション 『パーティーガール』 パーティーガールが司書を目指す! 『キューティ・ブロンド』 ダサピンクを脱する映画の、ダサピンクになってしまった日本語タイトル 『マルタのやさしい刺繍』 やさしい刺繍は革新的な刺繍⁉ 『パピチャ 未来へのランウェイ』 ファッションを通して社会の不公正と戦う 『ミセス・ハリス、パリへ行く』 自分のためにオシャレすること 恋愛とセックス 『アントニア』 おおらかさと戦い 『藍色夏恋』 台湾を舞台に少年少女の恋を描くクィアな青春映画 『ホリデイ』 男女関係に関するヒントを含んだロマンティック・コメディ 『キャロル』 男性に忖度しない女性同士のロマンス映画 『ラフィキ:ふたりの夢』 ナイロビのジュリエットとジュリエット 告発と戦い 『黙秘』 秘密が作る女同士の絆 『ボルベール〈帰郷〉』 大変な目にあっても明るく生きる女性たち 『ハンナ・アーレント』 女性いじめを乗りこえて フェミニズム 『母たちの村』 「伝統」と戦う 『未来を花束にして』 未来とか花束とか、そんなレベルじゃない 『グロリアス 世界を動かした女たち』 フェミニズム運動の連帯をひねったスタイルで描く 『バービー』 人生の意味を探して シスターフッド 『タイムズ・スクエア』 階級の違うふたりの少女の大冒険 『マドンナのスーザンを探して』 「平凡な主婦」と不良娘の出会い 『テルマ&ルイーズ』 やっと訪れた女性のためのロードムービー 『プッシーキャッツ』 ポップでオシャレな見た目に隠れた諷刺 『花咲くころ』 踊る以外は許されないとしても 『裸足の季節』 抑圧をはねのける生き生きした少女たち アクションと冒険 『キャット・バルー』 復讐のためお嬢様がアウトローになる西部劇 『チャーリーズ・エンジェル』 女性のためのお笑いアクション 『奇跡の2000マイル』 砂漠の冒険 『キャプテン・マーベル』 私たちは皆自由に生まれるのに、それを忘れる 『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』 私はバカじゃない ホラー、ファンタジー、SF 『エイリアン』 SFホラーの記念碑的ヒロイン 『コピーキャット』 プロフェッショナル女性ふたりが殺人犯と戦うスリラー 『タンク・ガール』 戦車を乗り回す女性のハチャメチャな活躍を描くSFコメディ 『パンズ・ラビリンス』 プリンセスになるとはどういうことか クィア 『オルランド』 男性から女性になるオルランドの数奇な生涯 『恋のミニスカウエポン』 ハチャメチャなアクションロマンスコメディ映画 『イーダ』 ホロコーストの傷跡とアセクシュアル女性の生き方 『ナチュラルウーマン』 サンティアゴのトランスジェンダー女性の愛と暮らし 『サタデーナイト・チャーチ――夢を歌う場所』 クィアな若者たちを支援するために 『ガール・ピクチャー』 ちょっとしたことで大きく動く人生の可能性 人種・民族 『ウォーターメロン・ウーマン』 自分の先祖を作り出す 『ベッカムに恋して』 サッカーを志すインド系移民の少女 『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』 田舎に住む中国系少女の恋 階級 『エリン・ブロコビッチ』 公害と闘うシングルマザー 『女はみんな生きている』 主婦と移民女性がふとしたことから出会って冒険に 『サンドラの週末』 日の光のほうへ歩き、公正のために戦う 『ハスラーズ』 いけすかない犯罪者たちにどうしても同情してしまう 『燃ゆる女の肖像』 見る主体としての女性たち からだ 『4ヶ月、3週と2日』 中絶が違法だった時代のルーマニアの女性たちの苦労 『モロッコ、彼女たちの朝』 女性同士の細やかな連帯、そして美味しそうなパン 『オマージュ』 芸術家としてのご先祖をたずねて 『コール・ジェーン ー女性たちの秘密の電話ー』 いのちを軽視する社会 障害と病気 『ボーイズ・オン・ザ・サイド』 トラブルを抱えた3人の女性のロードムービー 『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』 女性芸術家のふしぎな人生 『500ページの夢の束』 若き戦士の大旅行 『トゥルー・スピリット』 海の真ん中でピンク 家族 『グロリア』 子連れ狼ジャンルの金字塔 『母の眠り』 闘病で変わる母娘の関係 『マダム・イン・ニューヨーク』 ことばは道具か、生き甲斐か 『娘よ』 強制結婚から逃げる母娘を乗せたデコトラがパキスタンを疾走 不機嫌なヒロインたち 『冬の旅』 ものすごく感じの悪いヒロインが体現する自由 『ほえる犬は噛まない』 家族愛と風変わりなヒロイン 『ゴーストワールド』 死ぬわけなんかない 『女神の見えざる手』 感じ悪いヒロインのフェミニズム 『女王陛下のお気に入り』 「女は怖い」にならない、女性同士の争い チャレンジ(アート映画) 『ひなぎく』 若い女性ふたりの傍若無人なイタズラ三昧 『男女残酷物語/サソリ決戦』 しょうもないエロティックスリラーかと思いきや驚愕の展開が 『ジャンヌ・ディールマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』 とにかくスローな映画 中学校を卒業してから見よう! 『コフィー』 ふだんは看護師、フリーの時間は犯罪と戦う暗殺者 『バウンド』 レズビアンロマンスが入ったネオノワール 『スタンドアップ』 セクシュアルハラスメントと戦う 『わたしに会うまでの1600キロ』 ひたすら歩き続けるヒロイン 『エクス・マキナ』 青ひげの創造主と自由意志 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 いろいろな要素を含んだ女性アクション映画 『お嬢さん』 帝国とシスターフッド エピローグ 初出一覧と参考文献 索引 【著者プロフィール】 北村紗衣 (きたむら・さえ) 武蔵大学人文学部英語英米文化学科教授。専門はシェイクスピア、舞台芸術史、フェミニスト批評。 著書に『シェイクスピア劇を楽しんだ女性たち』(白水社、2018)、『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』(書肆侃侃房、2019)、『批評の教室――チョウのように読み、ハチのように書く』(ちくま新書、2021)、『お嬢さんと嘘と男たちのデス・ロード』(文藝春秋、2022)など。 (出版元より) 発売日:2024.11.12 出版社:書肆侃侃房 判型:四六判 ページ数:224


