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ノスタルジア酒場 (著 イスクラ)
¥1,870
東欧旧社会主義国の夜を彩ったカクテルレシピとおつまみを紹介。 また、ビール、ワイン、ウォッカの各国での発達と衰退の歴史など、社会主義国の知られざる一面が垣間見えるレシピ集。 レトロなラベルやコースターのコレクションも必見。 ●イスクラ 福岡大学人文学部ドイツ語学科卒。旅行会社勤務を経て、2005年にヨーロッパ旧社会主義国の雑貨を販売するウェブショップ「イスクラ」をオープン。2011年、東ドイツの居住空間を再現した「デーデーエルプラネット」、2016年東ドイツ民生品展示室「コメット」を運営。同店閉鎖後「イスクラ」の運営を継続しつつ、旧社会主義国の食文化を再現しレシピをまとめた『社会主義食堂』や、東欧諸国の雑貨デザインをまとめた『コメコンデザイン』のリトプルプレスをシリーズで執筆している。著書に『ノスタルジア食堂』『ノスタルジア喫茶』『ノスタルジア第2食堂』(すべてグラフィック社)、『オストモダン1東ドイツ』『オストモダン2東ヨーロッパ』(ともに大福書林)。 (版元より) 発売日:2024.11.8 出版社:グラフィック社 判型:A5判 ページ数:168
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ノスタルジア喫茶 (著 イスクラ)
¥1,760
ソヴィエト連邦15共和国のおやつや飲み物レシピ56点を紹介。 またそれらにまつわるパッケージ400種類の掲載も圧巻です。 レトロかわいい、大人も子供も懐かしい味とお菓子の包み紙で、在りし日のソ連の味が楽しめます。 ●イスクラ 福岡大学人文学部ドイツ語学科卒。 旅行会社勤務を経て、2005年にヨーロッパ旧社会主義国の雑貨を販売するウェブショップ「イスクラ」をオープン。 2011年、東ドイツの居住空間を再現した「デーデーエルプラネット」、2016年東ドイツ民生品展示室「コメット」を運営。 同店閉鎖後「イスクラ」の運営を継続しつつ、旧社会主義国の食文化を再現しレシピをまとめた『社会主義食堂』や、東欧諸国の雑貨デザインをまとめた『コメコンデザイン』のリトプルプレスをシリーズで執筆している。 著書に『共産主婦』(社会評論社)、『ノスタルジア食堂』(グラフィック社)。 (版元より) 発売日:2021.12.8 出版社:グラフィック社 判型:A5変型判 ページ数:176
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ノスタルジア第2食堂 (著 イスクラ)
¥1,760
旧社会主義国で食された料理を再現したレシピ本、『ノスタルジア食堂』第2弾。 社会主義時代の器やカトラリーによるスタイリングは前著を踏襲し、在りし日の食卓を思わせる各国のカフェや器のコラム、可愛らしいペーパナプキンなど、更に充実のコラムも必見! ●イスクラ 福岡大学人文学部ドイツ語学科卒。旅行会社勤務を経て、2005年にヨーロッパ旧社会主義国の雑貨を販売するウェブショップ「イスクラ」をオープン。 2011年、東ドイツの居住空間を再現した「デーデーエルプラネット」、2016年東ドイツ民生品展示室「コメット」を運営。 同店閉鎖後「イスクラ」の運営を継続しつつ、旧社会主義国の食文化を再現しレシピをまとめた 『社会主義食堂』(本書のベースとなったもの)や、東欧諸国の雑貨デザインをまとめた『コメコンデザイン』のリトプルプレスをシリーズで執筆している。 著書に、『共産主婦』(社会評論社)、『ノスタルジア食堂』『ノスタルジア喫茶』(共にグラフィック社)。 (版元より) 発売日: 2022.11.9 出版社:グラフィック社 判型:A5変型判 (縦148mm 横210mm 厚さ13mm) ページ数:160
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キッチン常夜灯 (著 長月天音)
¥814
街の路地裏で夜から朝にかけてオープンする“キッチン常夜灯”。 チェーン系レストラン店長のみもざにとって、昼間の戦闘モードをオフにし、素の自分に戻れる大切な場所だ。 店の常連になってから不眠症も怖くない。 農夫風ポタージュ、赤ワインと楽しむシャルキュトリー、ご褒美の仔羊料理、アップルパイなど心から食べたい物だけ味わう至福の時間。寡黙なシェフが作る一皿は、疲れた心をほぐして、明日への元気をくれる――共感と美味しさ溢れる温かな物語。 ●長月 天音 1977年新潟県生まれ。飲食店勤務経験が長い。2018年『ほどなく、お別れです』で第19回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。 他の著書に『ほどなく、お別れです それぞれの灯火』『ほどなく、お別れです 思い出の箱』『明日の私の見つけ方』『ただいま、お酒は出せません!』『神楽坂スパイスボックス』など。 (版元より) 発売日:2023.9.25 出版社:KADOKAWA 判型:文庫判 ページ数:304 ================== 夜遅くからオープンするあたたかな灯りのともるレストラン。 仕事で遅くなった人や始発を待つ人をおいしい食事で迎えるシェフとソムリエ。 仕事で悩む時も、美味しい料理と2人の人柄に癒されて、また頑張ろうと思える…。 美味しそうな食事の描写に加え、日々の勇気もチャージしてくれる小説です。
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ゴッホ 旅とレシピ (著 林綾野)
¥1,760
ゴーギャンが食べたゴッホの手作り料理とは!? ゴッホゆかりの地のレシピ、26点掲載 ●収録作品 ゴッホの椅子、アルルの寝室、夜のカフェテラス など20作品 ●再現レシピ カニのクロケット、タルトタタン、チコリのグラタン など26点 (版元より) 発売日:2010.9.30 出版社:講談社 判型:A5判 ページ数:136 ==================== ゴッホの足取りを辿りながら、その土地土地の食にフォーカスした一冊。 ゴッホの過ごした場所、どんなものを食べていたのか、など想像力が膨らみます。 美味しそうな写真に、自分も旅をしているような気分に。 ゴッホが書いた食べ物の絵をもとにしたレシピもあり。
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ひとり温泉 おいしいごはん (著 山﨑まゆみ)
¥891
身軽で楽しい「ひとり温泉」旅に出かけてみませんか? 名物料理を堪能し、地元の方々と語らい、そして自分を解放する──。 そんな魅惑の「ひとり温泉」を満喫するためのノウハウと素敵な旅エッセイが満載! ●山﨑まゆみ 33か国、1000か所以上の温泉を訪ね、メディアで魅力を紹介。跡見学園女子大学兼任講師。国や地方自治体の観光政策会議にも参画。著書に『温泉ごはん』『ひとり温泉 おいしいごはん』(小社刊)他多数。 (版元より) 発売日:2024.9.6 出版社:河出書房新社 判型:文庫判 ページ数:224
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ロシア文学の食卓
¥1,045
世界でも指折りの食いしん坊と言われるロシア人の食卓を、ロシア文学の名作を通して味わいつくす美味しい読書案内。 前菜、スープ、メイン料理からデザートや飲み物まで。 ロシア式フルコースにしたがって、ロシア文学の名作に描かれた伝統的な料理を味わいつくす美味しい読書案内。 重厚長大な宗教論議やイデオロギーの建前をくぐりぬけ、「食」という観点からロシア文学のもつ魅力に迫り、めくるめく快楽主義的な味わいをたぐり寄せる。 カラー料理写真満載。 解説 平松洋子 第1章 前菜 第2章 スープ「第一の料理」 第3章 メイン料理「第二の料理」 第4章 サイドディッシュ 第5章 デザート 第6章 飲み物 ●沼野恭子( ぬまの・きょうこ ) 1957年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業後、NHK国際局でロシア語短波ラジオ放送番組を担当。ハーバード大学講師を経て、92年東京大大学院博士課程満期退学。2008年より東京外国語大学教授。NHKテレビ・ラジオのロシア語講座の講師も務めた。著書に『ロシア万華鏡─社会・文学・芸術』(五柳書院)、『夢のありか──「未来の後」のロシア文学』(作品社)、訳書に『ヌマヌマ──はまったら抜けだせない現代ロシア小説傑作選』(沼野充義と共編訳、河出書房新社)などがある。 (版元より) 発売日:2022.5.10 出版社:筑摩書房 判型:文庫判 ページ数:304
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皿の中に、イタリア (著 内田洋子)
¥836
青空市場で魚を売るカラブリア出身の強面三兄弟。 リグリアのワイン工場の社長と“山のイカ”。 サルディーニャ島出身の女性の手料理は羊のチーズとトマトソースの味。 イタリア在住30余年の著者が出会った人々と食…… そこから立ちのぼる“人生と心模様”を鮮やかに描く至宝のエッセイ集。 『ジーノの家』で日本エッセイスト・クラブ賞、講談社エッセイ賞を同時受賞した著者の温かな眼差しがとらえた「食べることは、生きること」。 ●内田洋子 1959年神戸市生まれ、イタリア在住。東京外国語大学イタリア語学科卒業。UNO Associates Inc.代表。2011年『ジーノの家 イタリア10景』で「日本エッセイスト・クラブ賞」、「講談社エッセイ賞」を同時受賞。著書に『ミラノの太陽、シチリアの月』『イタリアの引き出し』『カテリーナの旅支度 イタリア二十の追想』、翻訳書にジャンニ・ロダーリ『パパの電話を街ながら』ほか多数。 (版元より) 発売日:2016.10.14 出版社:講談社 判型:A6 ページ数:384
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レシピ以前の料理の心得 (著 上田淳子)
¥1,980
ビギナーはもちろん、「そこそこ」できる人にこそ読んでほしい! いつものごはんが「とびきり」おいしくなる、 料理研究家界きっての理論派・上田淳子の極意がここに。 ーー文筆家・料理研究家 ツレヅレハナコ 簡単なのにオシャレなフレンチから、家族に振る舞う日常の料理まで、 シンプルで作りやすいレシピとわかりやすい説明で、テレビや雑誌で大人気の上田淳子さん。 本書は、通常のレシピで触れられないレシピのことわり(理由)の部分を丁寧に解説した、著者初となる「読む料理本」です。 調味料を入れるタイミング。食材の切り方の理由。 そうしたレシピの裏側を理解することで、おのずと応用力が身につき、レシピに捉われすぎることなく自分の料理が確立するようになります。 自分や振る舞う相手が何をどう食べたいか。 そのうえで、どういう調理法を採用するか。 日々なんとなく作っていた料理の味が、ぐっと見違えるようになるはずです。 コンテンツ例 ・蒸し鶏は「塩糖水」でやわらかジューシー ・ショウガ焼き、決め手はおろし玉ねぎ ・ビーフステーキは、肉の厚みを定規で測る ・だし巻きのだしの量の最適解 ・肉じゃがは、だしを使わないほうがうまくいく ・クリスピーな鶏のから揚げ ・フランス人が愛する春のホワイトアスパラ ・本場のラタトゥイユ ●上田淳子(うえだ・じゅんこ) 料理研究家。神戸生まれ。辻学園調理技術専門学校卒業後、同校の西洋料理研究職員を経て渡欧。フランスのミシュラン星つきレストラン、シャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)などで料理修業を積み、帰国して料理研究家として独立。自宅で料理教室を主宰するほか、テレビや雑誌など多数のメディアで活躍。確かな技術とわかりやすい解説に定評がある。著書に『フランス人が好きな3種の軽い煮込み。』(誠文堂新光社)、『大人のミニマルレシピ』(世界文化社)など多数。ポッドキャスト番組「料理たのしくなる相談室」配信中。 (版元より) 発売日:2024.10.10 出版社:青幻舎 判型:A5 ページ数:264
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自分のために料理を作る (著 山口祐加 / 対話に参加 星野概念)
¥1,870
「自分のために作る料理」が、様々な悩みを解きほぐす。 その日々を追いかけた、実践・料理ドキュメンタリー。 著者のもとに寄せられた「自分のために料理が作れない」人々の声。 「誰かのためにだったら料理をつくれるけど、自分のためとなると面倒で、適当になってしまう」。 そんな「自分のために料理ができない」と感じている世帯も年齢もばらばらな6名の参加者を、著者が3ヵ月間「自炊コーチ」! その後、精神科医の星野概念さんと共に、気持ちの変化や発見などについてインタビューすることで、「何が起こっているのか」が明らかになる――。 「自分で料理して食べる」ことの実践法と、その「効用」を伝える、自炊をしながら健やかに暮らしたい人を応援する一冊。 【磯野真穂さん(文化人類学者)推薦!】 食べることは生きること。 なのに、自分のための料理は億劫。 それはなぜ? 料理を愛する著者が贈る、これまでにない料理本。 ●山口祐加(やまぐち・ゆか) 自炊料理家。1992年、東京生まれ。7歳から料理に親しみ、料理の楽しさを広げるために料理初心者に向けた料理教室「自炊レッスン」や小学生向けの「オンライン子ども自炊レッスン」、レシピ製作、書籍執筆、音声メディアVoicyにて「山口祐加の旅と暮らしとごはん」を放送するなど幅広く活動を行う。著書に『週3レシピ 家ごはんはこれくらいがちょうどいい。(実業之日本社)』、『ちょっとのコツでけっこう幸せになる自炊生活(エクスナレッジ)』など。自炊レッスンや各種イベントのお知らせはTwitterやInstagramでお知らせします。 ●星野概念(ほしの・がいねん) 1978年生まれ。精神科医など。医師としての仕事のかたわら、執筆や音楽活動を行う。著書に『こころをそのまま感じられたら』(講談社)、『ないようである、かもしれない』(ミシマ社)。共著に『ラブという薬』『自由というサプリ』(ともにいとうせいこう氏との共著、リトル・モア)がある。 (版元より)
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まいにちの子そだてべんとう (著 良原リエ)
¥1,650
野菜中心、味付けシンプル 元気をつくるおべんとう 毎日のごはんが体を作るから、おべんとうもおいしくて安心なものを手渡したい。 大切なのは子どもが「おいしかった! 」と食べてくれること。 気負わず、手間ひまかけないおべんとう作りを提案するレシピ&エッセイです。 「食」「子育て」について考えるきっかけにも。 ー編集者のおすすめポイントー リメイクや手づくり遊びのアイデアブック『たのしい手づくり子そだて』の著者、良原リエさんの子そだてシリーズ2作目。 子どもの心と体と成長を考えた良原さんのおべんとうは、彩りとバランスのよさが特徴的です。 繊細な舌を持つ子どもには、素材を生かしたシンプルな調理がいちばん。 素材や調味料にはこだわるけれど、手間ひまはかけません。 写真と日記で綴る毎日のおべんとうのアイデア、食卓にもおべんとうにもぴったりな定番おかずやおやつのレシピを紹介。 そして子育ての日々のなかで見つけ、感じたあれこれを綴っています。 ●良原リエ(よしはら・りえ) 音楽家。アコーディオニスト、トイピアニスト、トイ楽器演奏家として、映画「コクリコ坂から」(スタジオジブリ)「ターシャ・テューダー 静かな水の物語」(KADOKAWA)をはじめ、TV、CM、アニメ、ミュージカル、コトリンゴなど他アーティストとの演奏、制作に様々なジャンルで関わる。2012年の出産後は、料理や庭、インテリア、子育てなど暮らしまわりが雑誌やWEBメディアで紹介され、ライフスタイルすべてが活動の場に。自身の暮らしや手づくりのものを紹介しているインスタグラムも人気。著者に『たのしい手づくり子そだて』(アノニマ・スタジオ)、『トイ楽器の本』(DU BOOKS)、『音楽家の台所』(コノハナブックス)など。 (版元より) 発売日:2019.3.21 出版社:アノニマ・スタジオ サイズ:200×183×11mm ページ:104
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人と料理 (作 馬場わかな)
¥1,980
皆が作り、食べるのだ。 仕事の人もそうじゃない人も、 料理に対して語る言葉を持っている人もいない人も。 日々の営みの美しく力強い瞬間をとらえた、フォトグラファー・馬場わかなさんによる「人」と「料理」のフォト&エッセイ。 ー編集者のおすすめポイントー 職業問わず、公私の区別もなく、どんな人でも、毎日ごはんを作って食べる。 そんな日々の営みを、ライフワークとして撮り続けてきたフォトグラファー・馬場わかなさん。興味を惹かれた人たちに「いつもの料理を作ってください」とお願いして、普段の表情や料理風景を撮影してきました。 料理家、陶芸家、編集者など、写真と文章で「人」と「料理」をつづり、力強い生の姿を描き出すフォト&エッセイ。 取材時に教わったレシピも収録。 ・目次 はじめに 田辺峻・みどり(父母) 馬場幸二・美恵子(夫の両親) 阿部直樹・水田順子(えみおわす) EMIKO(モデル) 細川亜衣(料理家) 服部みれい(文筆家) なかしましほ(料理家) 前田景・たかはしよしこ(デザイナー・料理家) 赤木明登・智子(塗師・エッセイスト) 平澤まりこ(イラストレーター) 伊藤環・香緒里(陶芸家・スタジオマネージャー) 渡辺有子(料理家) 奥津典子(ORGANIC BASE) アマミヤアンナ(編集者) ささたくや(料理人) くしまけんじ(料理人) 原弘美(料理人) おわりに 教えてもらったレシピ ●馬場わかな フォトグラファー。日本大学芸術学部写真学科卒業。雑誌や単行本を中心に、暮らしまわりを撮影。好きな被写体は人物と料理。一児の母。著書に『Travel Pictures』『まよいながら、ゆれながら』『祝福』。 (版元より) 発売日:2017.4.26 出版社:アノニマ・スタジオ サイズ:244×172×10mm ページ数:144 ================== 料理家、陶芸家、編集者、両親など職業や公私を問わず、いろいろな人たちの日常的な料理の風景を納めたフォトエッセイ。 著者自身が「料理」「人」双方の共通項は「生ものであること」と言うように、 生の瑞々しい瞬間が切り抜かれた一冊。 レシピ付き。
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アメリカ南部の台所から(著 アンダーソン夏代)
¥1,980
『アメリカ南部の家庭料理』著者による書き下ろし初エッセイ集! 自分の台所を愛する人へ贈る、アメリカ南部の料理研究家である著者の初エッセイ。 その土地の食材や料理、調味料、レストランやスーパーマーケット、文化について、好奇心溢れる観察眼で、ユーモアを交えて綴ります。 映画評論家の三浦哲哉さん推薦! ◆推薦コメント ーーーーーーーーー 本書が描くアメリカ南部料理は、遠いけれど懐かしい。初めて知ることばかりだけれど親しみが湧く。 アンダーソン夏代さんという現地生活者が、長年かけて培ってきた知識と愛情を惜しげもなく注ぎ、ディテール豊かに記述するからだろう。 取り上げられる料理の多くは「コンフォート・フード」。 つまりは古き良きほっとする家庭の味で、これはおいしいにちがいないと確信しながら、頁をめくる手が止まらなくなる。 著者の語り口は凛として、巧まざるユーモアと温かな(サザン!)ホスピタリティに溢れ、日本人が日本語で書いているにもかかわらず、ある種の翻訳文学が帯びるような優雅さを持つ。 その声の流れに心地よく身を委ねていると、日々の食卓をおおらかに楽しむこの土地の暮らしぶりがごく自然に目に浮かんでくる。 アメリカ・ディープ・サウスの食文化に通暁するに至るまで著者が辿った日々はどのようなものか。読んで心を震わせた。 生活習慣の違いがいかに大きかろうと、臆さず、ひるまず、あくまで楽天的に、着々と理解し、自家薬籠中のものにする。 その類まれな探究心と実行力に心の底から脱帽。 これからアメリカで新生活を始めるという方にとってもこの上なく有益で励ましの多い手引書となるだろう。 三浦哲哉(映画評論家、青山学院大学文学部教授) 目次 はじめに ◆1 Foods 料理、食材 謎の料理、キャセロール/短、中、長の米の話/求む、日本風のキメの細かいしっとり食パン/アメリカ式パスタ料理/粉売り場で立ち尽くす/We Love Tofu!/こだわりの牛挽き肉/豚バラが欲しいだけなんです/魚は高級品/アメリカのスイートポテト/柑橘大好き/未知なる白い豆/深すぎるピーナツ愛 ◆2 Condiments 調味料 スパイスなくしてアメリカ料理なし/使い分ける塩/アメリカの砂糖事情/ジャブジャブ使う酢の話/辛いマスタード見つけた!/つゆだくならぬ、ソースだく/アメリカのマヨラー/ホットソース偏愛/暴かれる秘密/油脂は敵? ◆3 Restaurants and Supermarkets レストランとスーパーマーケット 三代に愛されるファミリーレストラン/日本未上陸! 南部のお勧めファストフード店/顧客満足度全米ナンバーワンのスーパーマーケット/コンビニ付き巨大ガソリンスタンド/レストランでカスタムオーダー/食べ切れなくても残しません/ドキドキ、デリカテッセンデビュー/シニア割引と胃腸の関係/クーポンとセール/スーパーの片隅にアジアンフーズ/品揃え豊富なアジアングローサリー ◆4 Tea time お茶とお菓子 フロスティングはケーキの主役?/青いケーキは美味しそう?/コーヒーケーキとティービスケット/マシュマロ愛/オープン・セサミ!/南部の人はお茶が好き/元ホワイトハウス御用達の紅茶/種類豊富なミルク/「ジャム類」じゃ駄目なの? ◆5 All around the Kitchen 台所周り アメリカ冷蔵庫事情/不思議な換気扇/シンクをなぜ分けるのか?/ガスコンロか電気コンロか/憧れのウォーターソフナー/スタンドミキサーの魅力/あなたの代わりに煮込みます/食べ物用乾燥機/我が家の新入り調理家電/たかが紙、されど紙 ◆6 Living in the U.S. アメリカの生活 アメリカ食歳時記/アメリカで出会った料理本/ケイジャン料理とクレオール料理/意外に作れる沖縄料理/ホームレメディその1-ホームシックに/ホームレメディその2-風邪の時に/みんなの味方/夫のミートソーススパゲティ偏愛記録/違いの分かる食いしん坊 ●アンダーソン夏代 料理研究家。福岡県福岡市生まれ、2004年に渡米し、現在アメリカのフロリダ州・ジャクソンビル在住。アメリカ・ノースキャロライナ州出身の夫との結婚を機にアメリカ南部料理に興味を持ち、研究を始める。著書に『アメリカ南部の家庭料理』、『アメリカン・アペタイザー』(ともにアノニマ・スタジオ/グルマン世界料理本大賞準グランプリ)、『アメリカ南部の野菜料理』(誠文堂新光社/グルマン世界料理本大賞グランプリ)がある。『台所のメアリー・ポピンズ』(アノニマ・スタジオ)では、レシピ訳を担当。 (版元より) 発売日:2024.6.7 出版社:アノニマ・スタジオ 判型:四六判 ページ数:278 ============================= アメリカ南部在住の著者によるディープサウスな食事情エッセイ。 ディープな内容ながら、各エッセイが4p程度で完結しているので、お気軽にLive Like a Localできる一冊。 日本未上陸のファーストフード店情報など、気になる話がたくさんです。