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ビール (著 阿川佐和子, 開高健, 中島らも他)
¥880
大好評、「おいしいアンソロジー」シリーズの最新作 44人の作家陣による、ビールにまつわるエッセイ集。家でのくつろぎのひとときや、新幹線や飛行機での移動中に読みたい一冊です。 《執筆者一覧》※50音順 赤塚不二夫/阿川佐和子/阿川弘/石堂淑朗/伊藤晴雨/伊藤比呂美/岩城宏之/内田百閒/遠藤周作/大竹聡/長田弘/小沼丹/恩田陸/開高健/角田光代/川上弘美/川本三郎/北大路公子/北大路魯山人/久住昌之/小泉武夫/坂口謹一郎/佐多稲子/椎名誠/獅子文六/東海林さだお/辰巳浜子/立松和平/田中小実昌/種村季弘/千野栄一/永井龍男/中島らも/平松洋子/星新一/村松友視/村上春樹/森茉莉/矢口純/山口瞳/夢野久作/吉田健一/吉田直哉/吉村昭 (出版元より) 発売日:2023.2.17 出版社:大和書房 判型:文庫判 ページ数:272
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お許しいただければ 続イギリス・コラム傑作選 (編訳 行方 昭夫)
¥935
「毎朝二〇年間も髭を剃っていれば、誰だって何かを学ぶことになる」(リンド)。 隣人の騒音問題や犬派・猫派論争から当時の世界情勢まで、誰にとっても身近な出来事をユーモアたっぷりに語る、ガードナー、ルーカス、リンド、ミルンの名エッセイ。 約一世紀前の作ながら、その人間性への鋭い洞察は今なお大いに共感を呼ぶ。 ー目次ー はしがき 1 ガードナー 隣の連中 ノコギリで丸太を挽く 年配者について 帽子屋の哲学 自分自身で考える 自分自身を見る 「雨傘症」について 記憶喪失 勇気について 2 ルーカス アメリカのヒーロー 渡し場で考えたこと 自分で自分を石像化 家庭の守護神――犬 家庭の守護神 続――猫 紛失したステッキ 本当に読んだ? ある葬式 3 リンド 髭剃りの教訓 ささいなことを弁護して 幸福の度合い ガチョウ 壊れた眼鏡 論争好き 思うだに震える 4 ミルン 金 魚 最高のフルーツ 人の性格は何で判断できるか 村の祝典 温度計随想 芸術家の存在価値 占 い 丁重に辞退します 秘密文書 本書収録エッセイの掲載書目一覧 あとがき (出版元より) 発売日:2025.6.17 出版社:岩波書店 判型:文庫判 ページ数:296
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テヘランでロリータを読む (著 アーザル・ナフィーシ / 訳 市川 恵里)
¥1,672
全米150万部、日本でも大絶賛のベストセラー、遂に文庫化! テヘランでヴェールの着用を拒否し、大学を追われた著者が行った秘密の読書会。 壮絶な彼女達の人生とそれを支える文学を描く、奇跡の体験。 ⚫︎アーザル・ナフィーシー 1950年頃テヘランで名門の家に生まれる。13歳から欧米で教育を受け、イラン革命直後に帰国しテヘラン大学で教員となるが、追放。イスラーム大学他で教えた後、アメリカに移住。ジョンズ・ホプキンズ大学教授。 ⚫︎市川 恵里 翻訳者。1966年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部英文学専修卒業。訳書に、A・ベネット『やんごとなき読者』、A・ナフィーシー『テヘランでロリータを読む』、V・ラトナー『バニヤンの木陰で』など。 (出版元より) 発売日:2021.11.08 出版社:河出書房新社 判型:文庫判 ページ数:592 (出版元より)
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テヘランのすてきな女 (著 金井真紀)
¥1,980
謎めいた国・イランで、女たちの人生を拾い集めた 女は髪を出してはいけない、肌を見せてはいけない。 詩を愛するが、酒はない。 謎めいたイスラム教国家に生きる女性たちに、文筆家・イラストレーターの金井真紀が会いに行く。 公衆浴場、美容院、はては女子相撲部まで、男子禁制スポットにどかどか潜入! スカーフのかぶり方を監視する風紀警察、国と闘う弁護士、男のフリをしてサッカーをしていた人、移民の子どもに勉強を教える人、命がけの性的マイノリティetc...。 ベストセラー『パリのすてきなおじさん』の著者が、テヘランに生きる女たちと、とことんおしゃべり。 世界はいつも想像の何倍も込み入っている。(本書より) きっとにんげんが好きになるインタビュー&スケッチ集。 ー目次ー はじめに Ⅰ たたかう女 ベリーショートの通訳 チャドルをやめた主婦 正義のために走り続ける弁護士 風紀警察と街で見かけた女たち 〈テヘラン散歩〉ハンマーム Ⅱ はたらく女 コンピュータエンジニア 細密画の絵師 タイル作家 物語を書く姉妹 美容整形会社勤務 百戦錬磨の看護師 〈テヘラン散歩〉美容院へ Ⅲ スポーツする女 お母さんの天国公園 ドラゴンボートの選手 女子サッカーU17代表監督で社会学者 かつて”ラシュトの鷹”と呼ばれた女子代表監督 イラン女子相撲の選手たち 〈テヘラン散歩〉ピクニック Ⅳ 居場所をさがす女たち 日本に留学したトランスジェンダーの大学生 「アデル、ブルーは熱い色」を見たレズビアンの大学生 反スカーフデモに参加したバイセクシャルの大学生 キリスト教会で会った人 ピクルスをつくるアフガニスタン移民 寺子屋の校長先生 〈テヘラン散歩〉ホームパーティー Ⅴ 見てきた女 トルコにしょっちゅう行く人 パラリンピック委員会の人 敬虔なイスラム教徒 〈テヘラン散歩〉空港 おわりに ⚫︎金井真紀 1974 年、千葉県生まれ。文筆家・イラストレーター。著書に『パリのすてきなおじさん』(柏書房)、『世界はフムフムで満ちている』(ちくま文庫)、『聞き書き 世界のサッカー民 スタジアムに転がる愛と差別と移民のはなし 』(カンゼン)、『日本に住んでる世界のひと 達人観察図鑑』(大和書房)、『おばあちゃんは猫でテーブルを拭きながら言った 世界ことわざ紀行』(岩波書店)など多数。「多様性をおもしろがる」を任務とする。難民・移民フェス実行委員。 (出版元より) 発売日:2024.6.25 出版社:晶文社 判型:B6変形判 ページ数:320
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イスタンブル、イスタンブル (著 ブルハン・ソンメズ / 訳 最所 篤子)
¥2,750
美しき街への痛切な愛を謳う傑作トルコ文学 イスタンブルの地下牢獄の一室に、学生のデミルタイ、温厚なドクター、気難しい床屋のカモが閉じ込められていた。 苛烈な拷問を待つあいだ、彼らは互いに物語をして時を過ごす。 そこに激しい拷問を受けたばかりの老人キュヘイランが加わる。 彼は幼い頃から父が影絵で物語ってくれたイスタンブルに憧れていた。 彼らはまるで疫病を避けて家に閉じこもり物語をし合った『デカメロン』のように物語り合い、空想の世界でお茶を飲み、煙草を味わう。 やがて彼らの過去が少しずつ明らかになり、と同時にそれぞれがまた拷問へと連れだされていく…。 2018年EBRD(欧州復興開発銀行)文学賞受賞。東西が溶け合う美しい街と、その地下で彼らを襲う残酷な現実――クルド系トルコ人の作家がイスタンブルへの痛切な愛を謳う傑作トルコ文学。 【編集担当からのおすすめ情報】 ノーベル文学賞受賞作家オルハン・パムクをはじめ、『乳しぼり娘とゴミの丘のおとぎ噺』のラティフェ・テキン、『レイラの最後の10分38秒』のエリフ・シャファクなど、世界的に評価され活躍する現代トルコ文学の作家たち。本作『イスタンブル、イスタンブル』の著者ブルハン・ソンメズは日本初紹介となりますが、本国トルコをはじめヨーロッパでも高く評価されている作家です。 クルド系トルコ人のソンメズ氏は、1980年の軍事クーデターの混乱のなかイスタンブルで法律を学び、人権弁護士として活動していましたが、その活動中に警察に襲撃されて瀕死の重傷を負い、その後英国へ亡命しています。現在はトルコと英国を行き来しながら作家活動をしていますが、その半生を経て生まれたイスタンブルの街への痛切な思いが、この小説に込められています。 一言たりとも読み逃したくないほど濃密な文章、苛烈な拷問のなかで囚人たちによって語られる物語の美しさと哀しさ。きっと特別な読書体験になることと思います。ぜひ、現代トルコ文学の底力をその目で確かめてください。 (出版元より) 発売日:2023.9.29 出版社:小学館 判型:四六判 ページ数:306
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女二人のニューギニア (著 有吉佐和子)
¥990
文化人類学者で友人の畑中幸子が滞在する、数年前に発見されたシシミン族がクラスニューギニア奥地を訪ねた滞在記。 想像を絶する出来事の連続と抱腹絶倒の二人の丁々発止。 有吉ファン必読。 ・ 面白くないところがひとつもない。 50年以上経っても古びない、 奇跡のようなエッセイ。――岸本佐知子さん絶賛! ・ そこは全く文明に侵されておらず、野ブタ三匹と女一人の価値は一緒? 有吉センセイ、ついにシシミン族にパンツを縫う…… 驚きと抱腹絶倒の滞在記! ・ 「ニューギニアは、ほんまにええところやで、有吉さん」 文化人類学者の友人、畑中幸子氏に誘われて有吉佐和子は超多忙の1968年、 第二の故郷であるインドネシア滞在後に足を延ばす。そこは飛行機からセスナに乗り換え、セスナを降りたあと丸3日間歩いて辿りついたニューギニアの奥地、ヨリアピだった。 文明に侵されていないシシミン族が住む地ヨリアピでの驚きの連続と抱腹絶倒の滞在記。 ◎解説=平松洋子 ⚫︎有吉 佐和子 昭和6年、和歌山市生まれ。東京女子短期大学英文科卒。昭和31年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』など話題作を発表し続けた。昭和59年没。 (出版元より) 発売日:2023.1.10 出版社:河出書房新社 判型:文庫判 ページ数:288
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非色 (著 有吉佐和子)
¥990
待望の名著復刊! 戦後黒人兵と結婚し、幼い子を連れNYに渡った笑子。 人種差別と偏見にあいながらも、逞しく生き方を模索する。 アメリカの人種問題と人権を描き切った渾身の感動傑作! ⚫︎有吉 佐和子 昭和6年、和歌山市生まれ。東京女子短期大学英文科卒。昭和31年『地唄』で芥川賞候補となり、文壇デビュー。以降、『紀ノ川』『華岡青洲の妻』『恍惚の人』『複合汚染』など話題作を発表し続けた。昭和59年没 (出版元より) 発売日:2020.11.06 出版社:河出書房新社 判型:文庫判 ページ数:424
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チャーリーとの旅 (著 ジョン・スタインベック / 訳 青山 南)
¥1,364
「かくして、わたしは気がついたのだ、自分の国を知らない、と」。 時は1960年、大統領選挙の直前。 ロシナンテと名づけたトラックに乗り、老プードル一匹を相棒に全国をめぐる旅に出た作家は、どんな〈アメリカ〉を見たのか? ⚫︎ジョン・スタインベック 1902-1968.アメリカの作家.代表作に『はつかねずみと人間』(1937)『怒りのぶどう』(1939,ピューリッツアー賞受賞)『エデンの東』(1952)ほか.1962年,ノーベル賞受賞. ⚫︎青山 南 1949年生まれ.翻訳家,エッセイスト.著書に『短編小説のアメリカ52講』(平凡社ライブラリー),『60歳からの外国語修行』(岩波新書)他.ケルアック,O. ヘンリー,ディディオン他,訳書も多数. (出版元より) 発売日:2024.11.29 出版社:岩波書店 判型:文庫判 ページ数:446
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伝奇集 (著 ホルヘ・ルイス・ボルヘス / 訳 鼓 直)
¥935
夢と現実のあわいに浮び上がる「迷宮」としての世界を描いて現代文学の最先端に位置するボルヘス(一八九九―一九八六). われわれ人間の生とは,他者の夢見ている幻に過ぎないのではないかと疑う「円環の廃墟」,宇宙の隠喩である図書館の物語「バベルの図書館」など,東西古今の神話や哲学を題材として精緻に織りなされた魅惑の短篇集. (出版元より) 発売日:1993.11 出版社:岩波書店 判型:文庫判 ページ数:282
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アメリカン・マスターピース 戦後篇(柴田元幸翻訳叢書)
¥2,970
時はまさに「短篇小説の黄金時代」。 重要作家が次々と登場する、1950年代前後の傑作10篇を収録。 “名作中の名作”でアメリカ文学史をたどる、シリーズ第3弾。 【収録作品一覧】 ●シャーリイ・ジャクスン「くじ」 ●J・D・サリンジャー「バナナフィッシュ日和」 ●ウラジーミル・ナボコフ「記号と象徴」 ●ポール・ボウルズ「あんたはあたしじゃない」 ●フラナリー・オコナー「善人はなかなかいない」 ●フィリップ・K・ディック「プリザビング・マシン」 ●ティリー・オルセン「あたしはここに立ってアイロンをかけていて」 ●ジェームズ・ボールドウィン「サニーのブルース」 ●ジャック・フィニイ「愛の手紙」 ●バーナード・マラマッド「白痴が先」 (出版元より) 発売日:2024.12.20 出版社:スイッチ・パブリッシング 判型:四六判 ページ数:256
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絶版文庫万華鏡 (著 近藤 健児)
¥2,200
岩波・新潮・角川ほかの老舗文庫から春陽堂文庫、金星堂名作叢書などの失われた文庫まで、戦前から現代までの絶版文庫から厳選した91作品を解説する古書好き・文学好きは必読のガイド。文庫を軸に出版史の一側面も照らし出す。秘蔵の貴重な書影も多数所収。 ぜっぱん【絶版】……何らかの事情で、その本の以後の印刷・販売を中止すること。 ぶんこ【文庫】……小型のシリーズによる、名著(普及の望まれる本)の廉価版(の名)。 「――本」(『新明解国語辞典』第6版、三省堂) 本書は、戦前期(1910-45年)から戦後期(1945-90年)、そして平成以降(1990-2020年)の3つの時代区分に沿って、さまざまな事情で絶版になった文庫本の作品を紹介・解説する。 岩波文庫、新潮文庫、角川文庫など現在まで続く老舗文庫をはじめ、春陽堂文庫や金星堂名作叢書、アカギ叢書などのいまはもう失われた文庫まで、ありとあらゆる絶版文庫を、著者が掘り出した希少なコレクションのなかから91点厳選し、作品の見どころから作者のプロフィル、当時の出版事情などのトリビアをふんだんに交えながら1点ずつ解説する。 菊池寛や尾崎紅葉ら文豪たちの作品の貴重な文庫判、トルストイやリンドグレーンらの海外の名作、かつてサンリオが出版していた少女向け作品を集めたサンリオ・ギフト文庫や、先駆的なSFやマニアックな現代文学を集めたサンリオSF文庫、大手版元のものとほとんど変わらない品質の希少な文庫判同人誌、九州で活動する新しい出版社・伽鹿舎の文庫など、「文庫」と名の付くものは徹底的に網羅している。 さらには文庫本それ自体にとどまらず、矢口進也『文庫そのすべて』(図書新聞)をはじめとする「文庫ガイド本」の詳細なリストまで所収する。 古書好き、文学好きは必読のガイドであり、文庫を縦軸にして戦前から現在までの出版史の一側面を照らし出す書でもある。貴重な書影も多数所収。 ⚫︎近藤 健児 1962年、愛知県生まれ。中京大学経済学部教授、専攻は国際経済学。著書に『絶版新書交響楽――新書で世界の名作を読む』『絶版文庫交響楽』『クラシックCD異稿・編曲のたのしみ』『辺境・周縁のクラシック音楽1――イベリア・ベネルクス篇』『辺境・周縁のクラシック音楽2――中・東欧篇』(いずれも青弓社)、『国際労働移動の経済学』『環境、貿易と国際労働移動』『現代経済の諸問題と国際労働移動』(いずれも勁草書房)、『The Economics of International Immigration: Environment, Unemployment, the Wage Gap, and Economic Welfare』(Springer)、共著に『絶版文庫三重奏』『絶版文庫四重奏』『絶版文庫嬉遊曲』『クラシックCD異稿・編曲のよろこび』(いずれも青弓社)ほか多数。 (出版元より) 発売日:2022.1.17 出版社:青弓社 判型:四六判 ページ数:312
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現代を知るための文学20 (著 狩野良規)
¥2,860
「で、先生、いったい文学って何なんでしょう?」 ――飲み会での学生の一言から、根源的な問いへの答え探しが始まった。 ゆりかごから墓場までエンタメまみれの現代、エンタメとはひと味違う本を読みたくなった時のプロモーション・ブックにして攻略本。 * 「忙しさの合間に読む文学作品は、答えがないのに、いや、答えがないゆえに、我々が自分の魂と問答するためのよきカウンセラー役を果たしてくれる。自分の腹に落ちてくる答えは、結局己の心の中にしか存在しない。それを自ら発見するための触媒であり、同時によき見守り役にもなってくれるのが、文学ではないだろうか。」(本書より) ー目次ー はじめに 第1章 おゝ、現代 1 ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』 2 マクシム・ゴーリキー『どん底』 3 芥川龍之介「藪の中」 第2章 未来と科学 4 スタニスワフ・レム『ソラリス』 5 オールダス・ハクスリー『すばらしい新世界』 6 ベルトルト・ブレヒト『ガリレイの生涯』 第3章 不条理 7 ウジェーヌ・イヨネスコ『授業』 8 フランツ・カフカ『変身』 9 アルベール・カミュ『異邦人』 第4章 近代 10 E・M・フォースター『インドへの道』 11 魯迅「狂人日記」、「阿Q正伝」他 12 城山三郎『落日燃ゆ』 13 つかこうへい『熱海殺人事件』 第5章 個人 14 アントン・チェーホフ『かもめ』 15 ヘンリク・イプセン『ヘッダ・ガブラー』 16 テネシー・ウィリアムズ『欲望という名の電車』 17 石垣りん「表札」他 第6章 先進国病 18 ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』 19 J・D・サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』 20 ミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』 注 おわりに 文献名索引 人名索引 ⚫︎狩野良規 (カノウヨシキ) 1956年東京都生まれ。東京外国語大学外国語学研究科修士課程修了。東京都立大学人文学部(史学専攻)卒業。オックスフォード大学留学(1991―92年)。現在、青山学院大学国際政治経済学部教授。専攻、イギリスおよびヨーロッパ文学・演劇学・映像論。 主な著書に、『シェイクスピア・オン・スクリーン』(三修社)、『スクリーンの中に英国が見える』、『ヨーロッパを知る50の映画』正・続、『現代を知るための文学20』、『ポジティブシンキングにならないために』、『シェイクスピアとの対話』(以上、国書刊行会)、『えみゅーる――狩野良規自選エッセイ集』(シーズ・プランニング)などがある。 (出版元より) 発売日:2020.3.19 出版社:国書刊行会 判型:四六判 ページ数:448
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TEXAS IS THE REASON:テキサス・パンクの異端者たち(作 パット・ブラシル / 日本語訳ブックレット 村上史子)
¥5,280
1970年代後半にイギリスで誕生し瞬く間に世界へと広がったパンクムーブメント。 その当時にテキサスの大学生であったパット・ブラシルが記録した、テキサス・パンクのシーンを知るために重要な一冊「TEXAS IS THE REASON」(Revelationからリリースしている同名バンドとは無関係) シーンを語る上では外せないBig BoysやButthole Surfers、Scratch Acidはもちろん、当時テキサスに集まってきた世界中のパンクヒーローの写真が満載。 それに加えて、映画監督リチャード・リンクレイターやScratch Acid後にThe Jesus Lizardを始めたデヴィッド・ヨウなどが当時を振り返ったテキストを寄せており、別途付属の日本語訳ブックレットで読むことができるのでより深く楽しめるのも嬉しい一冊。 ========================== 1970年代後半から1980年代前半まで、米国テキサス州のオースティンでは、テキサス大学近くにあったクラブ 、ラウールズを中心に独自のハードコア・パンク・シーンが爆発していた! ハードコアパンクを様々な音楽と融合させ、テキサスという保守的な土地柄の中、抑圧されていた思いを生々しくすさまじいエネルギーの叫びへと昇華させた数々の名バンドや人物たち。そのオリジナリティと勢いを聞きつけ、やがてはパティ・スミス、Devo、ブロンディ、ロバート・フリップなど多くのミュージシャンがそのクラブで演奏することとなり、シーンは今でも語り継がれる伝説となっている。 本書は当時テキサス大学でフォト・ジャーナリズムを学んでいたパット・ブランシルよるその貴重な記録である。1985年前後に撮影されたショットには、パンクロック界のゲイ・パフォーマーとして先駆者的存在であったビスケットと、かのレッド・ホット・ペッパーズがリスペクトしてオープニング・アクトを務めたビスケットのファンク・パンク・バンド、ザ・ビッグ・ボーイズ(スケート・パンクと呼ばれるジャンルを作りスラッシャー・マガジンとの関わりも深い)、マッド・ハニーをはじめとして後のグランジ・バンドの多くがリスペクトを寄せるブルーズ・ロック・ハードコア・バンド、ザ・ディックス(このバンドのボーカルのゲーリー・フロイドも当時としては珍しくゲイであることを公表していた)、カート・コバーンが大ファンであり、ノイズとパンクを融合させた音楽とその狂気じみた破天荒な行動で今や生ける伝説扱いのバット・ホール・サーファーズをはじめとする後の音楽シーンのインスピレーションの源となったバンドの日常やオフショットの姿を見ることができる。ブランシルは、トレイラー・パーク、低所得者が身を寄せるシェアハウス、ビールががぶ飲みされるバーを背景に、テキサス・パンクスたちの絶望と彼らの唯一の解放手段であった音楽活動を捉えた。 写真だけでなく、映画『スラッカー』『スクール・オブ・ロック』の監督であるリチャード・リンクレーター、スクラッチ・アシッド、ジーザズ・リザーズのボーカル、デビッド・ヤウ、バットホール・サーファーズのテレサ・テイラーなどの当時についてのテキストも読むことができる。 - 伯井真紀 登場するバンド:ザ・ビッグ・ボーイズ、ザ・ディックス、バットホール・サーファーズ、ザ・オフェンダーズ、スクラッチ・アシッド、ダニエル・ジョンストン、ドクターズ・モッブ、グラス・アイ、ポイゾン13、ザ・ヒッコイズ、ソニック・ユース、Devo、サムヘイン、ソウル・アサイラム、ザ・リプレイスメンツ、ザ・デッド・ケネディーズ 「パット・ブラシルの美しい本は80年代にテキサスのオースティンのポスト・パンク・シーンの、詩的でエネルギーに満ち溢れた変わり者たちを捉えているわ。ネットでは上がってこないような貴重な写真よ。このような本になって一同に見ることができるなんて素晴らしいわ。」 ー キム・ゴードン (PRESSPOPより) 発売日:2019.12.25 出版社:Bazillion points サイズ:22cm ×27cmx2.4cm ページ数:240
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For The Love Of The Vinyl : The Album Art Of Hipgnosis (作 Storm Thorgerson, Aubrey Powell)
¥7,480
幾多もの音楽グループのジャケット・デザインを手掛けたことで有名な英アートグループ「ヒプノシス」の作品をまとめた一冊。 ピンク・フロイドの「狂気」など多くの人に知られるカバー・アートをはじめ、XTCの「GO 2」や後期Pretty Thingsの名盤「Silk Torpedo」など、本当に数多くの作品に関わっていることに驚きながら、一度見たら中々頭から離れない印象的な作品群に魅了される、Late 60's~Early 80'sのロックの世界に浸れる一冊です。 発売日:2008 出版社:Picture Box サイズ:24cm ×32cmx2.1cm ページ数:232
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ヒップホップ家系図(作 エド・ピスコー / 訳 綾井亜希子, 高松和史 )
¥2,970
アメリカのコミック作家「エド・ピスコー」による、ヒップホップの誕生と興隆という壮大なドキュメンタリーをコミックに収めた濃密な一冊。 過去に出版されていたヒップホップ家系図の1〜4巻のコミックの部分を1冊にまとめ、2色の色彩構成に変更された一冊。 ヒップホップはどのように誕生し、世界中をその波に飲み込んでいったのか、そんな一つの音楽史を楽しく読み進めながら知ることができます。 BAD BRAINSやBLAG FLAGなどレベルミュージックとして台頭し始めたパンクロックについても触れている、いろんな音楽層も巻き込める一冊です。 =================== vol.1 米国ワシントン・ポスト紙の"2013年ベストコミック" 米国シアトル・タイムズ紙の"2013年ベスト音楽コミック" SPIN誌の"2013年ベスト音楽本" 等多くの名誉ある年間ランキングに次々と選出! 米国で今最も注目されている若手コミック作家の一人エド・ピスコーが、世界を激変させた米国生まれの偉大なる芸術表現: ヒップホップの世界を描いた。 爆発的に愉快なエンタテイメント性溢れ、まるで百科事典のように詳細に描かれたヒップホップを取り巻くドキュメンタリー・コミック。 ネット上のBOING BOINGに連載という形で始まった『ヒップホップ・ファミリー・トゥリー』(ヒップホップ家系図)の舞台は、サウス・ブロンクスの公園や個人宅の居間に始まり、やがてはヒップホップ・シーンが急激な盛り上がりを見せたナイト・クラブ、レコーディング・スタジオ、そしてラジオ局へと移行していく。 ラッパー同士のバトルやライバル関係、パフォーマンス技術の発展、勝者と敗者:自称ヒップホップ"おたく"である著者はその全てをしつようなまでの情熱でもって調べ上げ、裏を取り、愛情を持って描いた。 ヒップホップ界の初期のスターであった、クール・ハーク、アフリカ・バンバータ、グランドマスター・フラッシュ、カーティス・ブロウ、シュガーヒル・ギャング、ファンキー4+1、後にRUN-DMCとなる3人のキッズのみならず、ラッセル・シモンズ(Def Jamの創始者の一人)、シルビア・ロビンソン(音楽家・シュガーヒル・レコード創始者)、リック・ルービン(音楽プロデューサー・Def Jamの創始者の一人)等同等のカリスマ性を持った重要な裏方達等、それぞれの強烈な個性、歴史的パフォーマンス、人間関係が活き活きとダイナミックに描かれている。 そして、グラフィティ界の巨匠ファブ・ファイヴ・フレディがデボラ・ハリー(ブロンディ)、キース・ヘリング(美術家)、ジャン・ミシェル・バスキア(美術家)、グレン・オブライエン(『TVパーティー』)、チャーリー・エーハン(映画監督・『ワイルド・スタイル』など)、 リー・キノーネ(グラフィティ・ライター・美術家)らと出会い化学反応を起こし、彼等の音楽、アート、そして文化がマンハッタンのダウンタウン全体やメインストリーム・シーンに大きく影響するようになる過程を目撃する事が出来る。 その他、ナイスなキャラの脇役達(後にヒップホップ界のスター…)から、1970年代後半の街の様子、愉快な小話等エド・ピスコーならではの世界観が読む人全てを魅了する。 vol.2 ヒップホップ家系図 vol.2(1981~1983) 今回描かれるのは1981〜1983年の期間。 当時、ヒップホップはその活躍の場を近所の公園や個人の娯楽部屋からダウンタウンのクラブやレコードへと広げていた。 パフォーマー達は観客を魅了し、差別化を図るためにどんどん派手な格好でステージに上がるようになっていた。 そんな中、RUN-DMCという若いグループがシーンに登場し、ストリートでのパフォーマンスへと回帰するスタイルを打ち出した! 第2巻が描くのはヒップホップにおける様々な歴史的ヒット作の舞台裏:アフリカ・バンバータの“プラネット・ロック“、グランドマスター・フラッシュ・アンド・ザ・フュリアス・ファイブの"ザ・メッセージ"、そして映画『ワイルド・スタイル』等。 また、NWA、ザ・ビースティ・ボーイズ、ダグ・E・フレッシュ、KRS One、ICE T、初期のパブリック・エネミー等のスーパースター達も登場する。 Dolemite、LL クールJ、ノトリアス BIG、そしてニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック等のカメオ出演もあり。 『ワイルド・スタイル』の監督、チャーリー・エーハーンによる序章も見逃せない。 vol.3 ヒップホップ家系図 vol.2が2015年アイズナー賞-“最優秀実話賞"受賞! ヒップホップ家系図 vol.3(1983~1984) 世界で大旋風を巻き起こしているエド・ピスコーの大人気ヒップ・ホップ・コミックシリーズ、早くも3巻登場! 1983年から84年の期間を追って今回描かれるのは:ラン・DMCの名声への道取り。 唯一無二の強烈な存在であるフーディーニ、ザ・ファット・ボーイズ、スリック・リック、ダグ・E・フレッシュ等。 ビースティ・ボーイズがラップ・グループとなる様子。 リック・ルービンがラッセル・シモンズと出会いデフ・ジャムを立ち上げる過程。 かの有名なパイロットテレビ番組、ヒップ・ホップダンス番組『グラフィティ・ロック』、ドキュメンタリー映画『スタイル・ウォーズ』、西海岸のヒップホッップ・ドキュメンタリー『ブレイキン・アンド・エンタリン』等。 今回も綿密な調査に裏付けらたエドのヒップホップへの情熱が詰まった読み応えのある内容となっております! vol.4 全米で、そして世界でベストセラーの快進撃を続けるシリーズ、ヒップホップ家系図! 時代はいよいよ1984-85年に突入。 描かれるのは:デフジャムの台頭! 映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』へと繋がっていくドクタードレーのレコード・デビュー! ハリウッドのヒップホップへの注目と『ブレイクダンス』、『ブレイクダンス2/ブーガルビートでT.K.O!』、『ビート・ストリート』、『クラッシュ・グルーブ』などの作品! そしてファミリー・ツリーの新たな枝葉として登場するのはウィル・スミス、ソルト・ン・ペパ、ビズ・マーキー、2・ライブ・クルーなど! また、この時期ラッパーたちの元ネタとなった伝説的麻薬王リッキー・ロスやフィラデルフィア警察による過激な黒人コミューンMOVEの虐殺行為についてなど、今号も目からウロコの歴史的背景が満載! ピスコーのパワフルなビジュアルでお届けする最高の教育的エンタテイメント! 「若いピッツバーグ出身の語り部エド・ピスコーがDJクール・ハークと共にニューヨークで誕生したラップ・ミュージックを目撃する旅に出て、70年代と80年代の歴史的事実を職人的な技でダイナミックに繋ぎ合わせて行く。そしてそれがノスタルジー感満載の黄色いページに印刷された見事な本となる。ドープだぜ。」 —ワシントン・ポスト 「エド・ピスコーの『ヒップホップ家系図』を通じて読者はラップ音楽の起源を体感する事が出来る。当時のニューヨークの街を歩き、DJクール・ハークやアフリカ・バンバータ、そしてグランドマスター・フラッシュ等が新しい表現形態を生み出した、様々な機材が詰め込まれた彼等の基地に潜入する事が可能なのだ。」 —コミックス・アライアンス 「エド・ピスコーがこの本に詰め込んだ歴史、そして収集した情報の量を考えると気が遠くなりそうだ。」 —ハフィングトン・ポスト 「熱烈なファンにしか描けない細かさと繋がり。」 —ニューヨーク・タイムズ・ブック・レビュー 「コミック以外の表現では実現出来なかったろうと思わせるほど愉快かつ正確に登場人物達の容姿、性格、偉業が描かれている。」 -ビルボード・マガジン 「ピスコーのコミックからは、内容がブレイクダンスしながらページから飛び出してくる。わざと黄ばませたページに印刷された本は実に美しい。押さえられた色調と80年代初期によく見られた本を連想させる大型の“トレジャリー"フォーマット。ピスコーの絵は、まるでロバート・クラムのブルース・ミュージシャンの肖像画とジョー・サッコのジャーナリズム・コミックを足して二で割ったようなスタイルだ。」 -シカゴ・トリビューン (出版元より) 発売日:2023.11 出版社:PRESSPOP サイズ:25.7cm x 18.2 cmx 2.7cm ページ数:368
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少女ゴーグル(作 ジュヌヴィエーヴ・カストレイ / 訳 村上史子 )
¥2,530
2016年に35歳の若さでこの世を去ったジュヌヴィエーヴ・カストレイ。 ドローン・フォークのÔ Paonや、K RecordsからリリースしていたWoelvなどの音楽活動と同時にイラストレーター、コミック作家でもあった彼女。 本作は2013年に出版された初のコミック作品の日本語版です。 辛い幼少期の記憶、彼女を救ったパンク・ロックとアート、創作家である作者自身の生い立ちを振り返った自伝的コミック。 ========================== 主人公は80年代、90年代を若いシングルマザーの母とカナダ・ケベックで過ごす空想家の少女、ゴーグル。 共に暮らす義父は彼女に無関心で、実の父は遠方に住みほとんど会うことがない。 そんなつらい日々の中、彼女を救ったのは絵を描くこと、パンク・ロックを聴くこと、そして「いつの日か自立してみせる」という強い気持ちだった。 だが、同時にその悪質な家庭環境は幼いゴーグルに確実に影響を及ぼし彼女のアイデンティティの一部となっていた。 ジュヌヴィエーヴ・カストレイのグラフィック・ノベルでのデビュー作である「少女ゴーグル」(原題:SUSCEPTIBLE)は、作者の豊かな表現力で感受性豊かな少女の思春期、家族、そして別れなどが繊細に描かれており、心に深く残る痛烈な作品だ。実際にストーリーはカストレイの生い立ちを基に書かれており、この作品には彼女の内に秘めてきた思いや語られることのなかった秘話が込められている。 どうしようもない大人の中で、子供が自ら一番大人にならなければいけなかった「無垢の喪失」の物語である。 ジュヌヴィエーヴは、コミック、ヴィジュアル・アート、音楽の分野で長く愛され続けているアーティスト。 彼女が生み出す作品には静けさ、穏やかさ、絶望といった表現の中に独特の感性がある。 カストレイの細部にまで行き届く鋭い視点と苦労に満ちた過去を深く掘り下げる大胆な思考が「少女ゴーグル」を感動的な作品へと導いている。 人の心を打つ正直さで、カストレイはある少女のむごたらしいまでに混乱した子供時代の転換期を見事に蘇らせている。それはその少女を一生悩ませるような経験だったはずだ。最後のページを読んだ私は、本を閉じ、そのシンプルかつ完璧な結末を思って少し泣いた。 -ミランダ・ジュライ 『一番ここに似合う人』著者 家族、そしてその悲しみを描いた表現が読む者の心を深く揺さぶり、丁寧な画力と物語る力が1つ1つの断片を繋ぎ昇華させる。 -オースティン・クロニクル紙 (出版元より) 発売日:2016.8 出版社:PRESSPOP サイズ:30.5cm x23 cmx 1.2cm ページ数:80
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ゴーストワールド(作 ダニエル・クロウズ / 訳 山田祐史+PRESSPOP LAB)
¥1,980
ダニエル・クロウズによるカルト・クラシック名作コミック。 思春期のシニカル加減を拗らせながら過ごすイーニドとレベッカの日常を描いた傑作。 こちらもカルト的人気を誇る映画版が今年で公開25周年ということで、原作コミックが増刷(5刷)されました。 映画版でスティーヴ・ブシェミが演じたキャラクター「シーモア」は、コミックに登場する複数の人物を象徴化させたものであったり、映画を知っている人もその違いを味わいながら楽しめる一冊です。 ========================== 全米ティーンエイジャーのバイブル、待望の限定リプリント! アカデミー賞ノミネート映画『ゴーストワールド』原作 ダメに生きる イーニドとレベッカ 親友、思春期、違和感、変化のない日常 近づいてくる大人の世界、そして2人の異なった未来 本当の世界、彼女たちの世界、遠いところ ゴーストワールド、2人の女の子の物語 “永遠の名作” -タイム誌 “「ライ麦畑でつかまえて」の現代版” -ヴィレッジ・ボイス紙 “2回目に読む時からがいよいよ面白い、って、これ一体何?” -魚喃キリコ(漫画家) (出版元より) 発売日:2026.2 (初版 2001.5) 出版社:PRESSPOP サイズ:26cm ×17cmx0.5cm ページ数:80
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モニカ(作 ダニエル・クロウズ / 訳 中沢俊介)
¥2,970
「ゴーストワールド」の原作者として知られるダニエル・クロウズが2023年に発表した長編コミック。 母親に捨てられた主人公「モニカ」が自らの出自を追う物語でありながら、病んだアメリカ現代史、人類の歴史まで追っていく濃密な作品。 A24製作の「ヘレディタリー」「ミッドサマー」でお馴染みアリ・アスター監督が2023年のベストブックに挙げた一冊です。 ============================ 『モニカ』は作者ダニエル・クロウズにとって、前作『ペイシェンス』から約7年ぶりとなる新作だ。描きおろしの長編コミックである本作は、9つの章に分かれている。中心となるのは主人公モニカと、彼女の母親ペニーの物語だが、舞台はベトナム戦争、カルト教団の根城、カリフォルニア州のひなびた保養地など、多岐にわたる。描かれる内容も、ハードボイルドから宇宙的恐怖、そして老いらくの恋まで実に多彩だ。 『ゴーストワールド』以来となる女性を主人公にした最新作『モニカ』には、『鉄で造ったベルベットの手袋のように』の悪夢めいた不条理もあれば、『ウィルソン』のように人生を見渡す深いまなざしもある。クロウズがこれまでに描いてきたさまざまなテーマが、形を変えて織り込まれている。さらに、1950年代のECコミックスから、マンガの源流の一つとされるロココ時代の画家ウィリアム・ホガースまで、広範な影響が表現に生かされている。 キャンドル販売店の経営者だった主人公の人生をたどりつつ、人類の歴史を浮き彫りにするため、クロウズが持てる技術と知識を総動員した野心作である。めくるめく展開の語り口はあくまでも平易ながらも、実に濃密な作品であり、一度読み終わっても、再読すれば細部の些細なつながりにあらためて気がつくだろう。 1980年代から現在まで、コミック界の最前線に立ち、進化を続けるダニエル・クロウズが、またもや頂点を更新した『モニカ』。年来のファンはもちろん、映画『ゴーストワールド』の22年ぶりの再上映で初めてその存在を知った方々も、ぜひ手に取って、すみずみまで味わってほしい。 ダニエル・クロウズは、作品が文化現象となる稀有なコミック作家である。 -『ニューヨーク・マガジン』 ダニエル・クロウズはアメリカの巨匠である。物語と絵を完璧に融合させる、真の作家だ。至上の語り部といえる。 - ギレルモ・デル・トロ(映画監督) (出版元より) 発売日:2023.11 出版社:PRESSPOP サイズ:29cm ×22cmx1.6cm ページ数:106
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ペイシェンス(作 ダニエル・クロウズ / 訳 高松和史)
¥2,530
「ゴーストワールド」の原作者ダニエル・クロウズによるSFラブストーリー長編コミック。 殺害された恋人の死の真相を追って時空を旅する男の物語。ダニエル・クロウズによるタイムパラドックス問題(映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で写真に写ったマーティーの体が透けてくアレ)の解釈なども楽しめる、思わず泣けるサイケSF冒険物語。 ============================= 数々のアイズナー賞&ハービー賞、PEN賞受賞作家でありアカデミー賞ノミネート脚本家でもあるダニエル・クロウズの待望の新刊和訳本!迫力のオールカラー! ライアン・ジョンソン監督の『ルーパー』やクリストファー・ノーランの『メメント』などを彷彿とさせる映画的な力作! ダニエル・クロウズによる永遠の愛の原始的無限空間を目指す宇宙的な時を超えた死の旅 極めてクロウズ的なサイケデリック・SF・サスペンス・ラブ・ストーリーであり、時空を超えて不条理な運命に翻弄される主人公の姿を通して、激しい破壊的衝動から深い優しさまで、人間という複雑な多面体が内包する実存的な混乱を鋭く描いている。キャリアを積み熟練の域に達した作家がオールカラーで繰り広げるその世界観は圧倒的な迫力と美しさで満ち溢れており、繰り返し読む度に新しい発見と驚きを与えてくれる。 タイムトラベルしながら展開する物語では、持つ者と持たざる者、終末的な希望のない時代に出現する危険なリーダー、出口のない貧困、死、などクロウズ的かつ今日的な題材を取り扱いその恐ろしさと絶望を容赦なく見せつけられるが、ハイセンスで高度な画力と乾いたユーモアがそれを彼独自のポップな世界観へと昇華し、最後にはそれらを超越して行けるという可能性を感じさせてくれる希望に満ちた物語であり、これまでコミック業界一の“人間嫌い”と言われてきた作家の新境地とも言える。 (出版元より) 発売日:2019.12 出版社:PRESSPOP サイズ:25.4cm ×19.5cmx1.4cm ページ数:184
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カリカチュア(作 ダニエル・クロウズ / 訳 中沢俊介)
¥2,178
「ゴーストワールド」の原作者として知られるダニエル・クロウズによるコミック短編集。 彼によるアンソロジー・コミック『エイトボール』から8作品(ゴースト・ワールドも元々このアンソロジーに収録された長編作品)、ヘミングウェイやフィッツジェラルド、レイモンド・カーヴァーも寄稿したことで知られる『エスクワイア誌』に掲載されたものを1作品収録。 =============================== 「カリカチュア」・・・ 似顔絵書きで、都市から都市へと移動しながら毎 日様々な人物の顔を描くマルはある日不安定なヒップスター気取りの少女に出会 う事で自己欺瞞に気付き、空虚感に満たされる。 「ブルー・イタリアン・シット」・・・1970年代後半のニューヨーク市で、社会 不適応者である様々なルームメートに囲まれて終わる事のない日常を漠然と過ご す自意識過剰で孤独な18歳童貞青年の物語。 「ジーニコロジー」・・・ フォーク・シンガーでもある産婦人科を取り巻 く病んで行き場を失った現代に生きる人々の物語。 「グリーン・アイライナー」・・・メディアが作り出す様々なイメージに取り 憑かれた少女、モナ・ビードルの物語。(米国雑誌「エスクワイア」の小説 特集に掲載された初のコミック) その他合計9つの短編物語 (出版元より) 発売日:2005.5 出版社:PRESSPOP サイズ:26.5cm ×18cmx1.5cm ページ数:104
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3934km 国境を越えて(著 フアン・カルロス・ケサダス / 訳 星野由美)
¥2,200
「国境は世界でもっとも愚かな嘘」 メキシコ人作家によるラテンアメリカ移民の過酷で切実な現実を描く物語 「移民」「国境」「人権」「女性の連帯」 中南米の抱える諸問題を知る最良の1冊 [カスティージョ・イスパノアメリカ文学賞 受賞作] 「危険な亡命ルートを通じて故郷を追われざるを得なかった何百万もの人々に声と顔を与えた。抑制が効いた心情を揺さぶる描写が素晴らしい」 「移民、国境における残酷な欺瞞、子ども、女性、もっとも弱い立場のコミュニティに対する暴力など、非常に困難な状況に直面しても人間性を保つ、エル・サルバドルの少女を主人公とした新鮮な声を持つ小説であり、女性同士の連帯を強調している」(審査員コメント) 装画=津田周平 目次 日本語版まえがき ラス・ボカニタス サン・サルバドル 国境への道 ソチトル メキシコ アリゾナ ツーソンの移民収容所 訳者あとがき メキシコ、中南米の抱える大きな社会問題「移民」に、メキシコ人作家が真っ向から挑んだ作品です。 なぜ危険な思いをしてまで故郷を離れ、アメリカを目指すのか? その道中にはどんな困難が待ち受けているのか? アメリカにたどり着いたその先には何があるのか? 3人の女性を主人公に、あらゆる角度から取材をもとに、現実よりもリアリティをもった作品として読んでいただける小説になっています。 本国メキシコでの評価も高く、カスティージョ・イスパノアメリカ文学賞を受賞しました。 ⚫︎フアン・カルロス・ケサダス 1970年メキシコシティ出身。メキシコ児童文学においてもっとも評価の高い作家の一人。『二人の幽霊の伝記:幽霊小説』でバルコ・デ・バポール賞(2008年)、『都市X 1985』でフアン・デ・ラ・カバダ児童短編小説芸術賞(2012年)、『幽霊の目から』でバルコ・デ・バポール賞(2012年)、『Shin』でノルマ児童文学賞(2014年)など受賞歴多数(いずれも未邦訳)。 本書『3934km 国境を越えて』でカスティージョ・イスパノアメリカ文学賞(YA部門)を受賞。 ⚫︎星野由美 1969年東京生まれ。早稲田大学卒業。出版社勤務を経てベネズエラへ渡り、帰国後は在日中南米人向け衛星放送局、ペルー大使館に勤務した。現在はスペイン語圏の児童書の翻訳を主に手がける。『パパはたいちょうさん わたしはガイドさん』(PHP研究所)で第72回産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞。訳書に『それからぼくはひとりで歩く』(ほるぷ出版)、共訳に『フリーダ・カーロの日記』(冨山房インターナショナル)などがある。 (出版元より) 発売日:2026.3.1 出版社:Type Slowly 判型:新書判 ページ数:208
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大地との遭遇 (著 税所篤快)
¥2,200
読めば、分かる。――スタジオジブリ 鈴木敏夫 世界の教育現場で“最高の教育”を追い求めてきた著者が、 “子育ての理想郷”で学んだこと。 東京での子育てに煮詰まっていた著者は、縁あって長野の小布施に移住、そこで幼稚園「大地」と出会う。雪山をソリで疾走し、星空のもとでキャンプをし、たき火を囲み本気のお話会をする。親子で飛び込んだ圧巻の2年間の日々と、主宰する「あおちゃん」夫妻の軌跡、卒園生たちのその後。 子どもと一緒に豊かに生きる。なぜかそれが難しい時代に奮闘する、すべての人へ。 園舎も遊具も自作、無農薬で作物を育てて食べ、できるだけ電気や化石燃料を使わない。「生活をつくる力」が満ちる、オーガニックエッセイ。 (出版元より) 発売日:2026.2.17 出版社:ミシマ社 判型:四六判 ページ数:192
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自宅で楽しむ 週末邦画劇場 (著 春日太一)
¥1,760
こんどの休み、何観よう? とはもう言わせない! 配信・DVDで必ず観賞できる 名作!傑作!大豊作! 珠玉の厳選55作品! <紹介作品> ・仲代達矢をスターにした日本映画屈指の大作――『人間の條件』 ・真田広之、二〇二四年エミー賞受賞までの道のり――『助太刀屋助六』 ・時代劇=ワンパターンではない――『隠し砦の三悪人』 ・深作欣二×菅原文太、仁義なき戦い以上に暴れる――『人斬り与太 狂犬三兄弟』 ・高倉健のセリフを拾う現場の凄技――『居酒屋兆治』 ・ヘタレやくざの処世術に学ぶ――『実録外伝 大阪電撃作戦』 ・「お色気」に囚われると誤解する、女忍者の戦う姿――『くノ一忍法』 ・リア充たちを血祭りに上げる――『仁義の墓場』 ・これが日本の「マッドマックス」だ!――『暴走パニック 大激突』 ・山田洋次は橋本忍のDNAを継ぐ――『霧の旗』 ・4Kで観る黒澤作品、初めて気づいた仲代の繊細な表情――『乱』 など (出版元より) 発売日:2026.1.21 出版社:ミシマ社 判型:A6判 ページ数:272
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ダンス・イン・ザ・ファーム (著 中村明珍)
¥2,090
都市と田舎、高齢者と子ども、外来のシステムと土着の霊性、移住者と地元の人… すべてをまたいで今を生きる、切実でおかしみあふれる日々のはなし。 「人間らしい生活」ができている感じがする…これは何回も言っていいんじゃないだろうか。(本文) 武器を捨てたのは「生きる」ため。無防備な身体に、降り注ぐ生命!――森田真生推薦 東京で生まれ育ち、全生命をかけてバンドしていた著者は、震災を機に瀬戸内の周防大島に移住。 農家、僧侶、宅配、店番、ライブの企画運営etc、何足ものわらじを履いて暮らすなかで、40日に及ぶ断水、そしてコロナの流行が起こる。 この本は、ある島での僕の体験、あくまで僕から見た景色。マイ・ケース。(…)恵まれているかもしれないし、貧乏暇なし、地べたに這いつくばって生活しているとも言える。 とにかく心が動いたことを人とシェアするのが昔から喜びなので、一緒に楽しんでもらえたらうれしいです。よかったら。――まえがきより まえがき 第一部 暮らしの体験 Part1 おお、周防大島 Part2 あなたの本業ってなに? 第二部 暮らしの観察 Part3 ダンス・イン・ザ・ファーム Part4 断水 inda House Part5 心と境 Part6 LIFE BALL 第三部 空白期、そして今 Part7 こむぎ あとがき ●中村明珍 1978年東京生まれ。2013年までロックバンド銀杏BOYZのギタリスト・チン中村として活動。2013年3月末に山口県・周防大島に移住後、「中村農園」で農業に取り組みながら、僧侶として暮らす。また、農産物の販売とライブイベントなどの企画を行う「寄り道バザール」を夫婦で運営中。 (版元より) 発売日:2021.3.19 出版社:ミシマ社 判型:四六判 ページ数:304


