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モニカ(作 ダニエル・クロウズ / 訳 中沢俊介)

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「ゴーストワールド」の原作者として知られるダニエル・クロウズが2023年に発表した長編コミック。
母親に捨てられた主人公「モニカ」が自らの出自を追う物語でありながら、病んだアメリカ現代史、人類の歴史まで追っていく濃密な作品。
A24製作の「ヘレディタリー」「ミッドサマー」でお馴染みアリ・アスター監督が2023年のベストブックに挙げた一冊です。

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『モニカ』は作者ダニエル・クロウズにとって、前作『ペイシェンス』から約7年ぶりとなる新作だ。描きおろしの長編コミックである本作は、9つの章に分かれている。中心となるのは主人公モニカと、彼女の母親ペニーの物語だが、舞台はベトナム戦争、カルト教団の根城、カリフォルニア州のひなびた保養地など、多岐にわたる。描かれる内容も、ハードボイルドから宇宙的恐怖、そして老いらくの恋まで実に多彩だ。

『ゴーストワールド』以来となる女性を主人公にした最新作『モニカ』には、『鉄で造ったベルベットの手袋のように』の悪夢めいた不条理もあれば、『ウィルソン』のように人生を見渡す深いまなざしもある。クロウズがこれまでに描いてきたさまざまなテーマが、形を変えて織り込まれている。さらに、1950年代のECコミックスから、マンガの源流の一つとされるロココ時代の画家ウィリアム・ホガースまで、広範な影響が表現に生かされている。

キャンドル販売店の経営者だった主人公の人生をたどりつつ、人類の歴史を浮き彫りにするため、クロウズが持てる技術と知識を総動員した野心作である。めくるめく展開の語り口はあくまでも平易ながらも、実に濃密な作品であり、一度読み終わっても、再読すれば細部の些細なつながりにあらためて気がつくだろう。

1980年代から現在まで、コミック界の最前線に立ち、進化を続けるダニエル・クロウズが、またもや頂点を更新した『モニカ』。年来のファンはもちろん、映画『ゴーストワールド』の22年ぶりの再上映で初めてその存在を知った方々も、ぜひ手に取って、すみずみまで味わってほしい。



ダニエル・クロウズは、作品が文化現象となる稀有なコミック作家である。

-『ニューヨーク・マガジン』


ダニエル・クロウズはアメリカの巨匠である。物語と絵を完璧に融合させる、真の作家だ。至上の語り部といえる。

- ギレルモ・デル・トロ(映画監督)

(出版元より)

発売日:2023.11
出版社:PRESSPOP
サイズ:29cm ×22cmx1.6cm
ページ数:106

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