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ランバーロール 07 (編 ランバーロール編集部)
¥1,650
おくやまゆか、森泉岳土、安永知澄の漫画家3人が主宰を務める、漫画と文学のリトルマガジン[ランバーロール]07、特集テーマは「中年」です! 漫画として、主宰3人の書き下ろし新作のほか、世界の寺田克也待望の新作(!)、近藤ようこが描く中年のシスターフッド、絵本などでも活躍の藤岡拓太郎のショートギャグ、ひうち棚の墓じまいエッセイ作品。 小説は、石田夏穂、福田節郎、ミュージシャン・ライターでもある姫乃たまの瑞々しい短篇を収録。 気鋭のデザイナー・ササキエイコのブックデザインで味わう"中年の妙"。 あなたにとって中年ってどんな存在ですか。責任編集・おくやまゆか、共感と新感覚の152ページ! 【まえがき】 ランバーロールも今号で8冊目、立ち上げから丸8年が経ち、主宰メンバーの安永知澄、森泉岳土と、私おくやまゆかの3人も揃って四十代後半。 会えば身体の不具合や親の介護の大変さなど、中年らしい話題も積極的に話されるようになりました。 身近でも、親の家や墓の行末、子の将来、パワハラの心配や、惰性で付き合ってきた人間関係の清算など、様々聞こえてきます。 と言って首を垂れるばかりでもなく、歳を重ねて得た知見あり、ようやく手に入れた自由ありで、羽根を大きく伸ばせるようになったという声も耳にします。 いずれにしても人生折り返してどのように生き、どのように仕舞っていくか、残り時間を意識するのが中年のように思います。 高齢化にともない、中年の期間もだいぶ長くなってきた昨今、軽やかに歩む人も、抗う人も、もがく人も、これからの人生を並走するよき仲間として、今号ランバーロール「中年」特集、いかがでしょう。 (出版元より) 発売日:2025.4.24 出版社:タバブックス 判型:A5判 縦210mm 横148mm 厚さ13mm ページ数:152
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小さき者たちへ (作 夕暮宇宙船)
¥1,100
あらすじ 大好きな祖母の手術が無事に終わったその夜、ジェノサイド攻撃を受けているパレスチナの実情を知った。「親イスラエル企業への不買運動」が話題になっている。一刻も早くツイートするなり、ストーリーに載せるなりして「自分も何かを言わなくちゃ」。そんな焦りと共に去来する、無知で無力な自分への嫌悪感。答えの出ない逡巡を経た著者はあることをきっかけに奮い立ち、祈りを込めて漫画を描くことを決意する。 ーーーーーーーーーーーーー イスラエルによるガザへのジェノサイド攻撃が始まった2023年10月7日。 その約2ヶ月半後にWeb上で発表され、X(旧Twitter)等で大きな反響を呼んだ作品に追加原稿を加えた完全版。 遠くの国で続く凄惨な戦争と、あいも変わらず続いてく日常。 矛盾だらけでなにもできない自分。 葛藤を重ね、無力感に身悶えし、それらを振り払わず思考し続けた先に放たれた、誠実で正直な言葉達。 国家、為政者、資本家、大企業。 大きな者に翻弄され、葛藤を抱えながら暮らす全ての「小さき者たち」へ捧げるパンク的漫画です。 ●夕暮宇宙船 漫画家。神奈川県在住。著書に『ひとり暮らし』。 寄稿に『VACANCES バカンス2』。 (版元より) 発売日:2024.4 出版社:地下BOOKS 判型:A5判 ページ数:76 =================================== 昨年発表された『水の定規』でも話題を呼んだ漫画家「夕暮宇宙船」 本作はイスラエルのガザ侵攻をきっかけに制作された作品。 平穏に過ぎ去る日常の裏側、同じ地球上の遠い国で凶悪な暴力に曝され、不条理な日常を送る人々がいる。 間違いであるとわかっているのに止められない、そんな自分の無力さに絶望的になる。 でも危機的状況にいる人々を、自分の人生とは関係ないと切り捨てて無視し、見捨てることなんて到底できない。 でも自分にできることなんてあるのだろうかと、再び無力さを実感する。 そんな息の詰まる日々の感情に寄り添い、闇に沈みそうな気持ちを救ってくれる一冊。
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ガザ 欄外の声を求めて (著 ジョー・サッコ / 訳 早尾貴紀)
¥2,530
コミックのアカデミー賞「アイズナー賞」受賞作品 世界屈指の風刺漫画家による芸術的ジャーナリズム 「人間」を問う、小さき声。 1956年、ハーンユーニスで275人、ラファハで111人のパレスチナ人がイスラエル兵に射殺された。 無数の公文書の奥に埋もれた凄惨な大虐殺事件に着目したコミック・ジャーナリストが、徹底的な独自調査により、ガザ地区の過去と現在、悲劇の本質を浮かび上がらせる。 [FOOTNOTE=挿話・脚註] 漫画で学ぶパレスチナ/イスラエル問題 「ジョー・サッコの素晴らしくも痛ましい戦争ルポルタージュは説得力がある。一冊の本が私たちの人生にとっていかに重要かを教えてくれる」――「ニューヨーク・タイムズ」 「サッコの仕事にはほとんど前例がない。唯一無二の存在だ」――「ニューヨーク・レヴュー・オブ・ブックス」 「現代史を記録するシーケンシャル・アートの妥当性を世界に宣言する説得力のある傑作」――「ワシントン・ポスト」 「絶望的な状況に追い込まれた民衆を描いた、時代を超越する肖像。これまでにないジャンル。コミックス形式のジャーナリズムにおける天才的な作品」――「ロサンジェルス・タイムズ」 日々めまぐるしく動く状況を正しく知るためには、歴史に立ちかえる必要があると考えます。 パレスチナ/イスラエル問題を知る一助となればと思います。 コミックなので入門書としても最適です。いそっぷ社から刊行されている『パレスチナ』(ジョー・サッコ著)、青土社から出ている『ホロコーストからガザへ』『なぜガザなのか』(サラ・ロイ)と併せてお読みいただけたら嬉しいです。 ●ジョー・サッコ 1960年、マルタ島生まれ。コミック・ジャーナリスト。戦争ルポルタージュ漫画の作家、芸術家として広く認められており、「ディテールズ」、「ニューヨーク・タイムズ」、「タイム」、「ハーパー」など各誌に漫画によるリポートを発表してきた。著作は14か国語に翻訳されている。1991年から92年にかけて現地を取材して刊行したコミック『パレスチナ(Palestine)』[日本語訳は小野耕世訳、2007年/特別増補版、2023年]はアメリカン・ブック賞を受賞し、ボスニア紛争をテーマにした『安全地帯ゴラジュデ(Safe Area Goražde)』[未邦訳]はアイズナー賞を受賞した。また同書は2000年に「ニューヨーク・タイムズ」の注目書籍、「タイム」誌のベスト・コミックに挙げられた。2009年に刊行された本書『FOOTNOTES IN GAZA』はアイズナー賞ほか、アングレーム国際漫画祭・世界観賞、ライデンアワー・ブック賞、オレゴン・ブック賞などを受賞。2023年、マルタ大学より文学博士号を授与された。現在、オレゴン州ポートランド在住。 ●早尾貴紀 1973年生まれ、東京経済大学教員。パレスチナ/イスラエル研究、社会思想史研究。ヘブライ大学客員研究員として2002-04年(第二次インティファーダ期)に東エルサレム在住、その間に西岸地区、ガザ地区、イスラエル国内でフィールドワーク。著書に『パレスチナ/イスラエル論』、『ユダヤとイスラエルのあいだ』など、訳書に『パレスチナの民族浄化』イラン・パペ(田浪亜央江との共訳)『ホロコーストからガザへ』サラ・ロイ(岡真理、小田切拓との共訳)などがある。 (版元より) 発売日:2024.10.3 出版社:Type Slowly 判型:B5変形判 (縦242mm 横182mm 厚さ27mm) ページ数:432
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四月怪談 (作 大島弓子)
¥713
SOLD OUT
4月、高2になった国下初子は不慮の事故で死んでしまう。 霊になった自覚のない初子の前に現れたのは、何十年も自分の肉体を探して宙をさまよう岩井弦之丞の霊だった。 「早く肉体に戻って生き返りなさい」という彼の忠告を聞かない初子は、霊のまま現世を浮遊して憧れの先輩への失恋を知る。 次第に肉体へ戻る気持ちが薄らいでいく初子だが...。 表題作「四月怪談」他6作品を収録。 ●大島弓子 栃木県生まれ。短大在学中に「ポーラの涙」でデビュー。昭和53年より「月刊ララ」で掲載された「綿の国星」は独特の豊かな感性で描かれ、大きな反響を呼ぶ。常に少女漫画界のニューウェイブとして活躍し、「バナナブレッドのプディング」「いちご物語」など多数の傑作がある。 (本書より) 発売日:1999.3.12 出版社:白泉社 判型:文庫 ページ数:351